第2話
恋?で良いのか?多分、いやでも?
「あの~コイテキとは??」
「恋愛ですね」
急にスンッてなった!涙どこいった!?役者か!
「えっと俺いくつに見える??」
「え~そういう会話はデートのお茶してる時にしたいなぁ~」
「そうじゃないよ!」
というか、どんなデートだよ!どんな妄想したの!?
「えっとー40歳」
おおっドンピシャ。
「じゃあ俺、おじさんに見える?おばさんに見える?」
「? おじさん」
「だよね~!40のおじさんだよ!なのに恋愛とかはこれいかに」
「?? よく分からないけど、恋愛に年齢も性別も関係ないですよね?」
ええ~~!!カッコいい~~!!!!
じゃなくて!今時の子ってこうなの!?そうなの!?
「で、おじさんはどうですか?」
「ど、どうですかとは??!」
「僕と付き合ってくれますか?」
「いやぁ~あ、ほ、ほら!お互い名前も知らないし、まだ会って1時間もたってないしさぁ!」
「ふむぅ、確かに。僕は三座歳三(サンザ トシゾウ)っていいます。高一です!16歳!若いですよ!」
良い名前だ。土方歳三好きなんだよなぁ。良いよねぇ新撰組~!
さりげなく若さもアピールしてきたし、そうか高一の16歳か・・・・・。
「って未成年じゃん!ダメだよ!こんな時間に外に出てちゃ!!」
「いや、今時普通ですよ。そりゃあ警察とかはうるさいかですけど」
「ダメだよ!危ないよ!」
「結構この時間外にますけど、大丈夫ですよ~」
「良くないよ!ここら辺そんな治安完璧でもないし、今は何があるか分からない時代だし!それに!」
「それに??」
「それに君は!」
こんなに可愛いんだから!
って言ったらダメだ。そう思うのは確かだけどこれはこの子が嫌がる事だから。
「おじさん??」
何か、何かないかな、えっとえっとえっと~
「~~~~~~~君はまだ!ムキムキじゃないじゃないか!!」
「!!!」
「ムキムキでもないのに何かあった時対処出来るのかね!?」
「た、確かに・・・・!」
「20歳超えてムキムキになってから夜外に出ようよ」
「そうですね」
良かった~何とかなった~!付き合うとかも何かうやむやに出来てるぞ~
「じゃあ明日からムキムキになるの手伝ってください!」
「え??」
「おじさん、僕の味方になってくれるって言ってくれたじゃないですか」
「いい~言ったけどぉ~筋トレとかそういうのは専門の人とやった方がジムとかさ」
「・・・・筋トレとかはそうなんですけど、僕にはそれ以外のムキムキになれない理由があるんです」
「理由?」
「それは明日話します。明日時間ありますか??」
「えっと明日はちょっと仕事が。次の休みの日曜なら」
「じゃあその時に、おじさんお名前は?」
「あ、俺は九沢九士郎」
「九沢さん。これから僕のムキムキ計画よろしくお願いします!!」
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