7、弓道、正確な狙いと、ブレた狙いとの違い。

 弓道の狙いってことで、的に対して自分の狙い方が正確かどうか、について触れていきたいと思います。

「おいおい、さすがに狙い方はバッチリだぜ!」

 はい。なら問題ないですわ!


 でもね、これはもっこす流の弓道理論。

 自分の狙いがあってるかどうか、1ミリでも疑う気持ちがあれば、チェックしてみてくださいな。

 私の経験上、矢所は固まっているのに、「どうしても的に中たりません……」となげく部員をチェックすると、だいたい狙いが違ってましたね。

 修正してあげたら……あら不思議。

「ちゃんと狙えていると思ってました、違ったんですね」

 ええ、弓道ってそういうもんだし。だから稽古するんですよ。

 

 それに、狙う先に的がなければ、余計な動作が加わったり、継続した的中に結びつかない。といった可能性はありますからね。

 むしろ、矢が狙ったところに飛んでいて、その先に的がないなら、基本的には中たりません。

 あ、射る瞬間に狙いがブレることを理解している人は別です。そういう射もありますからね。

 なので。

 射形を意識する前に、狙いがあってるかどうかの確認は、ちょう大事です。


 問→的の狙い方は自分でチェック出来ますよね?

 解→練度があっても正確な狙いは無理かな。


「なんだと!?」


 ということで、その理由を解説します。

 もちろん超個人的な主観でね。


 そもそも自分で視える狙いとは、立ち位置を基準にして同じ射を再現する。矢摺籐やずりとう越しに視える的の位置でしか判断出来ません。

 つまり、記憶と動作(射形)を頼っているんですね。

 んで。

「射は変えてないのに、いつもと矢所が違う……道具? いや違う、まさか狙いか? ねぇねぇ、狙いがあっているか見てくれない?」

 だからこうなります。頑固だと自分で修正しようとします、そんだけ。

 分かる人には分かるかと。


 → パターンは矢摺籐を基準に、的が弓の「右か、左か、真ん中」か。

 

 え? 駄目だと言われる狙いがある?

 それは誰が決めたのでしょうね。え、教科書?

 そんなの無視しましょうね。

 

 → 的の視え方には個人差がある。


 これは乱視があるとか、身体の姿勢、顔の角度、瞳の位置で、変化しますよ。だから第三者に確認してもらのが1番いいのです。

 なんで?

 狙いは点でなく、結んだ線で見たほうが精度が高いからです。 

 とりあえず先に進みます。


 そのためには、誰かの狙いを見るためのポイントから。

 今回はとりあえずこの方法で確認してあげてくださいね。


 *


 ここでは、誰かしらが弓を引き、会に入った状態を前提にします。

 自分で視る場合は、のちに綴ります。


◯まずは誰かに視てもらうパターン。


 ①、左手と右手の点を結び、その延長線上に的の中心があるかどうか。

 左手──矢摺籐(右側面)と矢が接触した部分。

 右手──弦に引っ掛けた弦枕(溝)の部分。


 ②、上下の高さは射手を正面から見ます(つまり射手と平行、前側)。

 まずは1で記したポイントを結び、線にします。

 ここで、上下方向の狙いは水平を基準に、矢の角度で高いか低いかを判断します。


 そうそう、矢がしなっている場合ですけど。

 射形はおいといて、①で視ます。理由は単純、矢尻がどう向くかは道具のコンディションや技術が絡む要因であり、狙いとは関係ないから。 

 むしろ現状を教えてあげて、「課題を発見したよ〜」と、教えてあげましょう。

 改善策は射形と道具を見ないとよく分かりません。

 そこは研究してくださいな。 


 以上、この2つがポイントです。

「え? 立ち位置はみないの?」

 見ません。第三者にみてもらう場合、関係ないから。

 あ、でも誤解しないでほしいのが、両足のつま先を結んだ線は、あくまで的に向いていることが基本です。

 でも的の中心より前後して立つ人もいますし、足踏みを調整して引く人もいますから。

 なので、絶対ではないってことです。


 そもそも、毎回同じ位置に立つ意識があっても、ミリ単位で調整するのは難しいです。

 じゃあどうするの?

〝的の直径を誤差範囲とし、狙うべき的は中心のみ〟

 狙いは的の直径内で視るのではなく、中心を狙っているかどうかがポイント。

 毎回同じように狙おうと思うなら、自分の立ち位置、姿勢は自動的に気にするようになるんですよ。捻くれてなければ。


 別の回でも書きましたが、意識すれば効果抜群です。

 試合でひと回り小さい星的が出てきても、狙い方は変わりませんからね。

 

 というわけで。

【誰かの狙いを見るときは、結んだ線で見てあげる。的の中心に合わせることで、精度の高い狙いとなる】

 

 狙いってね、初心者→中級者の間では、よく変わるんですよ。

 理由は射形が変化しやすいから。

 かと言って、毎日狙いのチェックをすると疲れますから、矢所が固まり始めた頃が、チェックするタイミングですかね。

 あと悩んでいる人。


 *


 自分で狙いをみて、稽古するパターン。

 これは結局のところ、立ち位置や姿勢、何か自分の中で基準がある人は、よく分かると思いますね。

 だけども、自主練習とかのタイミングでは、自分でどうなっているか確認したいし、立ち位置を練習したいと思うものです。


 そんな時のチェック方法。

 小道具として矢を使いますが、これは真っ直ぐな棒とかでもいいです(モップとか)、ただし曲がったものはあまりオススメしません。

 しかも正確には分かりません。あくまで稽古の一つ。

 

 その① → 足踏みのあと、両足の親指に別の矢を添わせ、引く前に筈側に立ち、その方向を確認する。

 別に引いたあとでもいいです、そこは好み。


 その② → 射位に立つ前に、的の中心から少し離れた位置に矢を置く。向きはあくまで的に対して垂直にすること。

 これを基準に、自分の足踏みを稽古します。

 

 その③ → 上下方向の角度は、全身が映る鏡を使い、肩や床のラインを基準に、角度を確認する。

 (学校に大きな鏡がない場合は無理です、動画を撮影しましょう)


 中には、床のフローリングの継ぎ目を基準に立つ人もいると思います。否定はしませんが、どの試合会場でも通用する稽古を目指すなら、正確な狙いを把握し、記憶と動作を磨いたほうがオススメです。


 まとめ。

【自分の中でミリ単位の基準を設けて、それをブレなく再現する稽古をする】


 記憶と動作が磨かれると、立つ位置に関しては自動的に気がつくようになりますからね。

 立つ位置の精度が高まることで、狙うブレ幅は小さくなり、矢所が固まる一つの要因になります。

 それに、霞的から星的に変わり、小さいな〜と思うか、誤差範囲が狭くなったな〜と思うか。

 これ、勝負どころの一本を詰めるか抜くか、ハートが変わってきますからね。ホントよ?


 つまるところ。

「狙いを視てくれるだけでいい」という人がいたら、たぶんそれが理由かな?

 もし、狙う線が顔で隠れて、よく視えない人がいたら、踏み台に乗れば分かります。

 え、そんなのない?

 え、一般の人も使う道場で引いている?

 うーん、私ならタイミングを見計らい、周囲へ配慮しつつやるかな。

 だって、それくらい大事な事ですもの!


 それにね、人の狙いを視ていると、どうしてその方向に飛んでいったか、考え、研究する材料にもなりますからね。これはマジ。

 結んだ線と、両手の動きをよ~く観察すると、分かると思います。


 実は狙う位置が違っていたから、中たらなかった。これはとても勿体ないと思いますね。過去の経験上、わりとありました。

 射形を変えるときもそう、弓手か馬手か、はたまた押手か勝手か、何を練習していくのか、分かりやすいかなって思います。


 気になる人は、チェックしてみてくださいね!


 


 


 

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