第124話 新プロジェクト始動
超級周回までの準備に必要なのが、インベントリの解放。鑑定の解放。魔石の錬成。爆炎Lv1火炎の魔道具(ネズミ用)。石礫Lv8ロックバレットの魔道具(トンボと火鼠、プレオベール用)。飛翔用の秋津装備、火鼠のタリスマン、風精のタリスマン、隼のタリスマン×3、ルフのタリスマン×3。
超級周回に必要なのは、キャンプの拠点となる
レベル100を超えたら、転移の魔道具。そして200を超えたら、満を持して界渡りの魔道具を。他にも
初期ループの頃、何度か試みた飛び級卒業。あれは駄目だ。何度繰り返しても、必ずラクール先生という疫びょ…いや、「運命を望まない方に曲げるキーマン」が絡んで来てしまう。途中からアーカートに直接介入しなくなったのと同様、飛び級もノータッチ。あくまで学園に在籍したまま、秘密裏に活動しなければならない。
ここまで読んで、僕はため息をついた。この頃の僕は、相当切羽詰まっていたと思う。なんせ頼みの綱のウルリカとリュカ様に頼ってまで駄目だったのだから。しかし、今の僕は十年の界渡りを経て、少し気持ちに余裕が出来た。ループ解消については全く手がかりは得られていないが、行き詰まった状態から距離を置くのは大事なことだ。
後は延々と、超級の攻略やゲットしたアイテムなどの考察が書かれている。僕はあっちでプログラムを書いてきたので、一通りの装備やレアアイテムなどのデータも熟知しているのだけど、やっぱりゲームと現実では全く同じというわけにはいかない。こちらではゲームに登場しないダンジョン、モブ、アイテムなんかごまんとある。現に「ラブきゅん学園
そして今回新たに分かったことは、お墓を解呪すると「祖霊の加護」が得られることだ。それも、あっちの世界で。初めてだ、向こうで称号が加わるなんて。
なんせ向こうの世界には、魔物もいなければ魔素もない。まあ、向こうではたまに回復スキルを使ったくらい。自前のMPを使ったのは、生活魔法の
しかし、あっちでゲームのプログラミング以外にゲームやステータスに干渉出来るようなことがあるなんて。そしてお墓のみならず解呪を進めたところ、「祖霊の加護」は進化を遂げ、現在は「英霊の加護」と名前を変えている。これは、向こうだけでなくこっちの世界でも解呪をやってみる価値がある。
ついでに、解呪だけでなく光属性のスキルもいっぱい試してみよう。アンデッド単体に最強火力を誇るホーリーレイ、そして全体に莫大なダメージを与える
そういえば、
そうだ、魔道具はあっちでも違和感がないように、ペン型にすべきだろうか。そういえば、こっちで一からペン型を模して魔道具を作るより、あっちでペンを買って来て中を改造すれば良かったな。まあ、こちらで販売されているペンでもアンティークな感じで誤魔化せるだろう。ペンだ、ペンを買って来よう。
そして、あっちでほとんど使い切った魔石。これも量産しておかないとな。魔石、魔道具作り、そしてお墓参り。俄然忙しくなってきた。
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