閑話:女神の独白3
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やってしまった...。
幾ら気持ちが
これでも私は最上位神の「天照大神」だというのに、あの程度の欲情に流されるなんて...。
旦那様も私も動けなくなるまで張り切ってしまった。話には聞いていたけど、本当に「腰が抜ける」のね...。まあ、気持ちよかったからいいけど。
暫くは二人とも動けなかったんだけど、徐々に動けるようになったら手をつないだり抱擁したり口付けしたりした。これって確か「乳繰り合う」とか言うんだっけ?
え、違う?まあどっちでもいいわ。多分やってる事一緒だし。
いつもみたいに激しくするのもいいけど、こうして静かにお互いの体を触りあっているだけというのもいいかも。
そんなことをしながら迎えた次の日、私が仮設住宅を片付けているときに、旦那様が今居る場所を聞いてきたの。
昨日は、ここにたどり着くまで必死だったから、詳しいことは確認していないのよね~。
そんなことを考えていたら、旦那様が昨日のことを思い出して、笑いながら話してくるの。
あー、もうっ!冷静になって思い出したらすっごく恥ずかしくなってきたじゃない!!
旦那様の意地悪っ!嫌いっ!!(むぅ)
・・・え?そんなに嫌いなら別れればいいって?
何言ってるの?私が旦那様と別れるなんてこの世界が滅びたってあり得ないけど。
まーったく、言葉をそのまま受け取ってそんなことを気にするなんて、
そういえば、あの後旦那様が「対人戦闘をしたから興奮したのかも」と言っていたわね。
確かに、魔物との戦闘では何ともなかったから、そうかもしれないけど...。
あ、そういえば
確か、あの時はエルフの集落を襲った賊が20人ぐらいいて、それを全て「消滅」させたから、その所為かもしれないわね。うーん、もっと数が多かったら、あの程度じゃ済まないかもしれないな~。気をつけよぉーっと。
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昨日もそうだったけど、いまだに目の前の光景が信じられない。ハーフリング族が健啖家とは知っていたけど、まさかこれほどとは。
20人は座れるであろう大きなテーブルの上に零れんばかりに盛られた料理の数々。
それを、ハーフリングの兄妹が見る見るうちに食べ尽くしていく。
一体あの小さい体のどこにあれだけの食べ物が入るのかしら?私も旦那様もその光景を見て逆に食欲を失くしてしまったわ。
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あれだけあった料理をあの兄弟たちだけで食べ切った時に、魔物の襲撃の知らせが届いた。
どうやら、「ワイヴァーン」が襲ってきたらしい。ああ、あの「空飛ぶトカゲ」か。
私達が表に出ると、既に多くの家が焼かれ、けが人も出ていた。
・・・さて、この状況をあの
もし、「すぐ」私達を頼ってきたなら、手を貸さない。自分たちのできることを「全く考えず」に
横にいる旦那様も、同じ考えだった。
そう話していると、ふと視線を感じたので振り向くと、ここからはるか遠くの丘の上に人族の男女が立っていて、女の方が「何か」でこちらを見ていた。
う~ん、あれは多分「双眼鏡」ね。あとあの服装、旦那様を迎えに行った町の教会?で見かけた「神官」とか言う者とよく似ているわね。
・・・ふぅ~ん、なぁ~るほど。
こいつらがあの汚いトカゲたちを連れてきたってことかしら。
全く、あの時いきなり斬りかかってきた
そんな事を考えていた時、
私は「旦那様を守る」ためだけに、障壁を張った。私の加護があるから、まず間違いなく傷は負わないと思うけど、あの汚い炎で旦那様が
その汚い炎を防いだ時、ふと後ろを見ると、あの
ふむ、少しは根性があるみたいね。仕方がないから、「今回だけ」手を貸してあげるとしますか。
そんなことを彼らに言って、いまだに空中をちょろちょろ動いている汚いトカゲどもをひと睨みして、すべて爆散させた。まあ、旦那様を攻撃したわけだから、何れにしても
さて、汚い花火を見た後、こちらの様子を遠くで「覗き見」していた連中にも、【相応の報い】を受けてもらうとしましょう。間接的に旦那様に危害を加えようとしたんだから当然よね。
そう言えばアンタ達がよく言っているらしいじゃない。「神罰」って。本物の「神罰」を受けられるんだから、ありがたく思いなさい。
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襲撃の後、
彼らを見送った後、私達はあの子たちからもらった情報をもとに、「南」に向かうことにした。
別れ際にあの
・・・そういえば、こちらをのぞき見していたあの二人を「消滅」させたけど、特に何ともなかったわね。やっぱり、「一度に消滅させる人数」で変わってくるのかもしれない。
あ、でも
・・・さてと、それじゃあ明日からの長旅に備えて、お風呂に入って早めに寝ましょうかね。
あ、寝る前にいつもの
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