第9話 大と小

部屋んぽをするようになった、ももとにぼ。

2匹ともどんどん、ゆかさんに懐いてゆきました。ゆかさんは、その幸せを噛み締めながら、いつしか2匹は、大きくなっていました。

もう、あのときの赤ちゃんじゃないのです。


やんちゃで、ゆかさんに懐いた、可愛いちょっと大人のネズミです。


ももちゃんは、なんだか、ずっしりしてきました。

ゆかさんが、まだ子どもだった頃、金髪ハーフのケントがいましたけれど、そのケントは、体格がよくて、めちゃくちゃ太ってる訳でもないけど、ずっしりと体格の良いハーフの子どもでした。


ゆかさんは、ももちゃんを見ると、この"ケント"を思い出します。ずっしりとした、体格が、似ているのです。


ケントは、今では、どこでなにをしているか、ちっともわかりませんが、ももちゃんと重ねて見ていました。



逆に、にぼはと言うと、にぼは小柄で、どちらかと言うと痩せ型でした。そんな華奢な体型だったので、ゆかさんは、たまに、にぼのが先に死んじゃう気がするなぁ…と、頭をよぎるのです。

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