家の近くのお菓子屋さん

家の近くに、可愛いお菓子屋さんある。

壁にはピンクのハートいっぱい描かれてある。

甘くて美味しいお菓子屋さんなのかな~って、いつも思ってる。


ある日曜日、お店に入ってみた。


「いらっしゃ~い」

お店のお姉さん。

嬉しそうに笑ってる。


外からお店を見たら可愛いお店なのに、お店に入ったら、なんかジャングルみたい。


お店なのに、亜熱帯の森みたい。

亜熱帯の植物でいっぱい。


お菓子屋さんっていうより植物園みたいな感じ。


「あれ?お菓子屋さん?」

ってお姉さんに思わず聞いてみた。


「そうだよ~。お菓子屋さんさー」

って、お姉さん嬉しそうに言う。


たしかに、まわりを見渡したら、いろんなお菓子、ならんでいる。


「ここでお菓子、作ってるんですか~?」

って聞いてみた。


「作ってるのもあるよー!あれとか、あれとか、あれとか...」

って、指さしている。


クッキーとかチョコとかナッツとか...


「なんか植物園みたいですね~」


「植物も好きだからねー」

お姉さん、めっちゃ嬉しそうに笑って言う。


わたしは、袋に入ったパイナップルのお菓子をお姉さんのところに持っていった。

可愛いちっちゃなパイナップル。

ひと口サイズ。


「おおーっ!これなのねっ!よく見つけたねー!」

って、お姉さんはめっちゃ嬉しそう。


「あそこの木に、吊り下げてあったよ!」

って、わたしは木を指さしながら答えた。


「あはははは...」

って、お姉さんは嬉しそうに笑っている。


ピューーッ

て、あったかい風、吹いてきた。


「あれ?ドア閉まってるのに...」

って、わたしは思った。


お店の植物たちも

サワサワ

音をたてて、ゆれている。


「うわーっ、みんな嬉しそうにしてるわー」

って、お姉さんは言う。


「みんな?」


「植物たちも喜んでるさー」


「植物たちも?なんで?」

って、わたしはお姉さんに聞いてみた。


「そりゃ、お店だからねー!買ってもらえると、みんな嬉しいんだよー」


植物たちも

ユラユラ

たしかにめっちゃ嬉しそうに、ゆれている。


「なんか面白いお店ですね~」


「あはは...ありがとー」





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