第66話 沈まぬ太陽 詠唱文

私は淑女。笑顔溢れる淑女。


今一度、あなた様の情熱を借りん。


太陽よ、私を御覧なさい。


天は孤独。地は虚構。


されど私は笑顔を忘れない。


たとえ愛する人が、海が、山が、空が私を忘れても。


私は照らす。心を照らす。愛を照らす。


どれだけ世界を愛し報われずとも、裏切られても、知られずとも、


私は笑顔を忘れない。


夜だろうと雨だろうと星の影で輝き続ける太陽あなた様のように。


私は淑女。太陽を宿す淑女。


今一度、あなた様の情熱を借りん。

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