第5話 あの人とあたしの現実
そんなふりをした。
私は、静かに日記を閉じると、消えそうな声を出した。
「私のメンタルを保つには、これしかない。」
私だって、分からなくて、知らなくて、都合のいい女枠にいるわけじゃない。
ただただ人の温もりをあの人と共有したかっただけ。だから、今ここにいるんだ。
馬鹿でも天然でも鈍感でもない。瘦せ細ったこの体を誰がアイしてくれようか。こんな半端もので、価値のないものを。
目をつぶり、思い出す。
男の腕につかまり、押され、ベッドに横たわる。男は、どんどん服を脱がせかせかしている。まるでサルだ。
私だって、魅力があるんだって思いたい。それには、この方法しかなかったのだ。
≪あの女の眼中に入るには。≫
――あとがき――
最後まで読んでいただきありがとうございます。
少しでもいいなと思ったらフォローと★でのご評価お願いします。
感想もお願いします。
あの人とあたし 晶の華 @yakan20
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます