第29話 泣きたいときに泣けない人は、人生、損をしている。
男の人、特に若い人は、そんなこと言ったって、人前で泣くのは格好悪いよ。そう思うことでしょう。
何かの雑誌で読みましたが、泣くという行為には怒りの感情を沈める効果があるようです。
怒りっぽい人が、もしひとしずくの涙をこぼしたなら、たちまちのうちに怒りの感情が消え、心に笑顔を取り戻すそうです。
つまり、年中イライラして他人に八つ当たりしてしまう人は、泣くという行為が人様と比べ極端に少ないのかもしれません。
芸能人、俳優に鬱が多いのは、多分、自分の感情を表に出せないからだと思います。
怒りたいのにカメラを向けられ笑顔を作り、泣きたいのにレンズを向けられ微笑まなければならない。
心がいつ泣くべきなのか、いつ怒りの感情を表すべきなのか、自分でもよくわからなくなってしまうのだと思います。
思ったこと、感じたことを言葉に出せず、絶えず相手に気に入られるような事ばかり口に出す。
それはそれで悪いことではないのですが、どこかで心のバランスを取らないと身も心も破滅してしまうような気がします。
あるがまま。
なすがまま。
心の赴くまま。
自分を飾り立てないことも、人生の中では重要なのかなと思います。
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