第22話 ゾーン(神の領域)。
昨日、おととい、推敲の際、ヘッドホンをして音楽を聴きながら文字の添削を行うって記事をブログに書きましたが、そういえば1つ思い出したことがあります。
タイガーウッズが全盛だった頃、まだ不倫とかで総スカンを食う前の時代。お父さんのアール・ウッズが、ウッズのパターの練習中に、わざと横からボールを転がしたり歌を歌ったり、枝を折ったりして集中力を途切れさせようとしました。
プロになれば、自分に好意的な観客ばかりがプレーを見守るとも限りません。罵声をあびせたり、やじったり、わざとショットの瞬間に奇声を上げたりして邪魔することもあります。
プロになるために、世界の頂点を極めるためには、多少のノイズもシャットアウトできる脳。耳。瞬時にゾーン(神の領域)に、スイッチを入れられなくては駄目だという、いい見本でした。
「私はタイガーの邪魔をする。いやな感情も、不快な気持ちも、すべて彼が自分自身でコントロールできるように彼を育てたいんだ」
父親であるアール・ウッズが、大まじめにそんなことを語っていたのを思い出します。
多少のノイズ、周りの雑音、やじに気を取られて自分の実力が出せない。そんなのは3流の言い訳に過ぎないのかもしれません。
社会のせいにしたり、政治のせいにしたり、付き合っているパートナーのせいにして、人は何とか心のバランスを保とうとする。
それらの多くはコンプレックスの裏返しであり、強がりで小さな自分を大きく見せたい人の、行動のように思えてならない。
それにしても出口が見えませんね。
どこまで走り続ければ楽園が広がるのか。
全く検討がつきません。
私にできることは、ただ粛々と今日やるべきことを今日やるだけなのかもしれません。
ドウーザ・ベスト。
他に言葉はいらないように思います。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます