第2話 別れから何かを学ぶ。

 別れはつらい。誰しも、最初から、付き合う当初から別れが訪れることを想定していない。


 この人となら一生付き合っていけるかも。

 ずっと一緒にいられたら楽しいだろうな。

 そう思うのは、相手が自分にない魅力をもっているからだと思う。


 安らぎだったり、優しい心だったり、自分と異なる体だったり。異なる体液だったり。匂いに惹かれたり。人は自分にないものに惹かれ合うようできている。


 似たもの同士が互いを引き寄せ合い、共鳴してゴールインすることも時にあるでしょう。でも大概は自分と似つかない、異質なものに惹かれ合うのではないでしょうか?


 話は変わりますが、父親というものは、ある時期になると娘を遠ざけるため、近親相姦を防ぐために、自ら不快な匂いをふりまくという。


 思春期の娘が「お父さん、くさい」そう言って父親を遠ざけるのは、異性として父親を意識させないためで。それ以上、娘を近付かせないための防御策だそうです。


 だから父親は自ら不快な匂いを本能的に振りまき、娘がそれ以上、近づかないように、思春期の娘に防御線を張るのだそうだ。


 そんな父親も、いつか朽ち果てるときが訪れる。別れは突然やってくる。


 親孝行をしたいとき、親は既に他界している。

 そういうことのないように、行動を慎みたいものだ。


 別れは、色々なものを教えてくれる。

 別れが、その人の人生訓を表している。

 そう思えてしまうから不思議である。

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