ストーリーのある夢

かりんとう

くだらないけど悲しく切ないかもしれないお話

 その昔、わりとしっかりストーリーのある夢を見ました。

 時代はいつだろ?日本の時代劇って感じでした。




 敵は妖怪みたいなやつで,恨みとか憎しみをエネルギーにしているやつ。

 敵が私にのりうつり,私にあることをさせたのでした・・・

 それは・・・,


『愛犬,カンクローを殺める』ということを・・(涙)


 敵のねらいはカンクローの恨みのエネルギー。信頼していた私に殺されたことによって,私に対して激しい恨みをもつのです。

 そしてカンクローは敵にのっとられ,呪いによって巨大なモンスターと化したのでした。


 モンスターと化したカンクローはいろんなものを破壊しまくります。そして,我に返った私と対面します。


 私は,意識がなかったとはいえ,カンクローを殺めた事実を知り,愕然とします。

 私を恨み,私を殺そうとするカンクローに,私は言いました。


「殺していいよ。私がカンクローにひどいことをしたんだもん。私はカンクローに何されてもかまわないよ・・」


 すると,カンクローは,

「クーン・・・」

 と悲しそうな声を出し,一粒の涙を流し,私を攻撃することをやめたのでした。


 その一粒の涙で,すべての恨みのエネルギーが消滅し,敵も一緒に消滅したのでした。

 モンスターと化したカンクローは,その呪いが消えたのと同時に生き返り,もとのかわいいワンコの姿に戻りました。


 私は,神様に,カンクローと私の記憶を消してほしいとお願いしました。私に殺された記憶を消してあげたかったのです。

 神様は言いました。


「そんなことをしたら,お互いのことも分からなくなってしまうぞよ」


 私「それでもかまいません。カンクローに辛い記憶を残したくないんです・・・」


 そして二人は記憶を消され,離ればなれになりました。


 ある時,道を歩いていると,一人の女の子と犬が出会いました。

 どうやらその犬はのら犬のようです。

 女の子は言いました。

「あんた,うちの子になる?」

「ワン!!」


 そして,その女の子と犬は,仲良く暮らしたそうです。


 終わり

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ストーリーのある夢 かりんとう @nijiirokarin

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