4章
第31話 「もうどこにも行かないさ」
1
「湊音はいつものでいい?」
「うん。頼んだ」
ソファーに座りテレビをつける。小雪は台所に向かい、レジ袋の中身を冷蔵庫にしまって、紅茶を垂れ始める。
「お待たせ、いつも通り甘くしてあるからね」
「おう。ありがと」
俺の前には、当たり前のようにいつものミルクティーが置かれる。小雪はアールグレイ。
「小雪の作るミルクティーは、程よく甘くて美味しいな」
「湊音は、まだまだお子ちゃまですね。私は、大人のお姉さんなのでアールグレイです」
そんな少し苦いのを我慢した顔で言われても説得力ないよ、小雪お姉さん。
二人ぴったりくっついて、テレビの天気予報を見ながら紅茶をたしなむ。
小雪は、いつもよりやけに身体をくっつけてくる気がする。俺も嫌ではないどころか嬉しいから、そんな小雪を許してしまう。
『こんにちは。お昼の天気予報です。3ヶ月続いた雨空も今ではこのように快晴です。気象庁によりますと、こんなことは初めてであり、雨雲が突然消えるようになくなった。これからの天気も予想はできないがおそらく快晴が続くとのことです。』
いつものベテランキャスターと、黄色いマスコットキャラクターが最近の異常気象について説明していた。
「3ヶ月連続の雨って…昨日は晴れていたよな?」
昨日は、屋上でご飯を食べていたし、すごく晴れていて過ごしやすかった記憶がある。
「え?昨日もすごい土砂降りだったよ。湊音、昨日家から出てないでしょ?」
「昨日は学校だったし、仕方なく家出たよ」
「なんで学校に?湊音、学校嫌いだったじゃん」
「だって仕方ないだろー。学校行かないと卒業資格もらえないし。学校は行きたくないけど、卒業資格は欲しいだろ?」
「え?夏休みなんだから別に行かなくていいじゃない。授業もないわけだしさ」
夏休みと言ったか?
夏休みなら意地でも学校には行かないが、あいにくなことに今はまだ6月の初めだ。
「夏休み?。小雪、まだ夏休み気分は流石に早くないか?。だってまだ6月が始まったばかりだろ」
待ち望む夏休みまでは、あと2ヶ月もある
「どういうこと?今日は8月1日でしょ?」
8月1日?。確かに俺は正式に6月1日と確認したわけではないが、昨日が5月の終わりだったから今日は6月1日のはずだ。
「ほら」
そういって、小雪は俺にスマホのカレンダーアプリの画面を見せてくる。
「本当だ。8月1日だ」
スマホの画面にはしっかりと8月1日と表示されていた。
「ね?もうおかしな湊音ね」
「小雪、ちょっと俺のほっぺをつねってみてくれ」
「え?いいけど…」
小雪が俺の頬を、軽くつまんで引っ張る。
「痛いな」
「当たり前でしょ」
おかしいな。確かに今日は6月1日のはずなんだけどな。
「ねえ、見て湊音。あのネコちゃん可愛い~」
小雪は俺の袖を引っ張りながら目を輝かせてテレビの中の子猫に目線を送っている。
「うわ、確かに可愛いな」
「でしょでしょ」
「俺は、あのミルクティーみたいな色の猫が好きだ」
「ミルクティーのネコちゃんも可愛い。私はねー、あのねずみ色のネコちゃんも好き」
のんびりとソファーに座って紅茶を飲みながら、そんなたわいのない話をする。これだけで十分だった。
小雪が目の前にいる、それだけあれば日付とか謎とかはもうどうでも良かった。
今はひたすらに、肩を寄せ合って小雪とのゆったりとした日常が幸せだ。
「あれ?この日記って…」
ふと目に入り、机の上に置かれた見覚えのある日記を手に取り、ページをパラパラとめくる。
その日記には、30ページほど内容が書かれていて、最初の2ページは俺の知っているものだった。
「あ、それ私の日記。ちょっと、恥ずかしから勝手に見ないでよー」
最初の2ページ。それは、望月さんが思い出したように書いていた内容と同じだった。
やはり、あの日記の内容は小雪の書いていた日記の内容だったのだ。
「これ、3年前に書いたやつ?」
日付が3年前のものだったのでそう問いかける。
「そう。私と湊音の思い出よ」
「もしかして小雪、俺がいなくなったから寂しくてこの日記を見てたのか?」
いつも過ごしているソファーの前の机に置かれているということは、最近この日記を開いたからということだろう。
「べ、別に、湊音が突然現れなくなって寂しくなってこの日記が湊音だと思って一緒に寝ていたとか、見てた訳じゃないからね」
露骨に早口になりながら、弁明をする小雪。嘘だってわかりやすいけど、すげー可愛い。
「でも、おかしいんだよね。この日記は、昔消したはずなのに…」
「消した?」
「そう。なんだか消しておいた方が良い気がして消したんだけど、最近この日記を見つけて開いてみたらなぜか復活してたの」
やはりこの日記は謎に包まれていた。
「おかしなこともあるもんだな」
俺は、そう一言だけ言って日記を閉じ机に置く。いつもなら、謎について詳しく考えるところだが、今はもうなんでも良かった。
『お風呂が沸きました♪』
そんな中、風呂場の方から風呂が沸いた合図の電子音楽が聞こえる。
「あ、お風呂沸いたみたい。先入っていいよ。湊音、服も濡れて体冷えているでしょ?」
小雪の体温で少しはあったかいとはいえ、服は濡れていたので確かに身体が冷えてきたところだった。
でも、小雪も雨の中買い物に行っていて体が冷えていると思う。俺は小雪の体調のほうが大切だ。
「小雪も身体が冷えているだろ?。小雪は、女の子なんだから男の俺より体調を崩しやすい」
「いやいやいや、私は大丈夫。湊音先入ってってば」
「俺は男で身体が強いから大丈夫だから、先入っていいってば」
「いいから、いいから」
「ちょっと、わかったから押さないでくれー」
俺は、背中を軽く押されながら風呂場に向かう。小雪は、何故かやけに俺を先に風呂に入らせたいみたいだ。
「じゃあ、ごゆっくりどうぞー」
そう言って、脱衣所のドアが閉められる。なんなんだ?
『ヘックション』
身体が冷えて思わずくしゃみをしてしまう
「まって、さっむ」。
小雪の身体を心配していたが、それどころではなさそうだ。
びしょ濡れの服を脱ぎ、どこに置けばいいのかわからないのでとりあえず床に畳んで置いておく。
風呂場に入り、お湯を出して冷えた身体を温める。せっかく風呂に入ったし、身体も一緒に洗うことにしよう。
綺麗に並べられた容器から、シャンプーを出して髪につける。
わしゃわしゃと髪を洗っていると、頭上から小雪と同じ花のいい匂いが香ってくる。小雪のいい匂いの元は、どうやらこのシャンプーみたいだ。
髪をある程度洗い終えてシャンプーを流していると、ドア越しにふと人影が見えた。
脱衣所からは、『ピッ、ピッ』とボタンを押す音が聞こえてくる。洗濯機は脱衣所にあったので、おそらく小雪が俺の服を洗濯してくれているのだと思う。俺は気にせず髪を洗い流す。
そして、一通り身体も洗い終えて浴槽に浸かる。
しかし先ほどから小雪は脱衣所で何をしているのだろう。小雪の人影が見えてから10分くらい経っているが、まだ脱衣所にいるみたいだ。それに、さっきからずっと風呂の前でうろちょろしている気がする。
「小雪ー?何してるんだー?」
思わず気になってそう聞く。
しかし、さっきからうろちょろしていた小雪は急に立ち止まり何も言わなかった。
「湊音…入るね」
しばらく黙り込んでいた小雪が、俺の返事を待たずして風呂場のドアを開ける。
前にも女の子と風呂に入る機会が2回あったから、ほんの少しだけ慣れていたつもりだった。
でも、今回は今までとは話が違った。
小雪は、服も薄い布1枚すらないありのままの状態で風呂場に入ってくる。
突然入ってきたから脱衣所の方に顔を向けていた俺の瞳に、小雪の白くて綺麗な身体が目に刻まれるように入る。
そんな俺の視線に気づいた小雪は、少し恥ずかしそうに身を縮こませはするものの、特に胸を隠したりはしなかった。
そして何も言わずにバスチェアーに座り、蛇口を捻ってお湯を出し髪を洗い出す。
風呂場には、お湯が床に打ち付けられる音だけが流れていた。
特に何も喋らず黙り込んでいた俺と小雪、2人の風呂場には気まずい雰囲気とは違う、欲情的というか不思議な雰囲気が流れていた。
髪と身体を洗い終えた小雪は自然と俺の入っている狭い浴槽に入ってくる。
俺も小雪も布1枚もない状態で、狭い浴槽の中で身体をピッタリとくっつけ寄せ合う。
小雪の鼓動を、何も隔てず直に感じる。その鼓動は、今までにないくらい早く感じた。
でも、その鼓動は小雪のものなのか俺のものなのかわからないくらいに俺の鼓動も早くなっていたと思う。
さっきまでの雨で冷え切っていた身体は、今ではのぼせるくらいに熱くなっていた。
俺の身長的に小雪を見下ろすと、丁度小雪の胸が見えてしまう。3年前とは全然違った小雪の身体を、男の俺は無意識にまじまじと見てしまう。
「ねぇみなと、おっぱい見過ぎだよ…。そんなに見られると、ちょっとはずかしいな…」
そんな俺も、3年前とは違って男になっていた。
触れると自然と手が流れるようなスベスベの肌や、成長した胸だったり、昔よりもより女の子らしい身体を見ていると、そんな3年前とは違う成長した小雪に興奮を抑えられずにはいられなかった。
「ごめん」
どちらも布1枚もない状態で、隠し用のない俺のそれが小雪の身体に当たってしまう。
「ううん、いいよ。湊音が私で興奮してくれてるってことでしょ。すごく嬉しいの…」
そう言って、小雪が向きを変えて抱きついてくる。小雪の柔らかい感触を胸で感じる。
「私、湊音に女として見られてないんじゃないかって不安だった.湊音は、そういうの興味なさそうだったし.私のことを、ただの気の合う幼馴染としか思ってないんじゃないかって思ってた.でも、こうやって私を思ってくれて、女として見られてるんだってわかってすごく嬉しいの…」
小雪は、俺の首に顔を埋めながらそう言った。
「今の小雪は、その胸は大きいし、すげー可愛いし昔と全然違う。本当は、今まで小雪をそういう目で見てはいけないって我慢してただけなんだ。もちろん、今もそういう目的じゃないけど、小雪はすごい女の子になっていてその…、すごくきれいだ」
「本当?嬉しい」
俺は、小雪と何年も前から一緒にいたのにも関わらず、まだまだ知らないことばかりだ。
知っていることと言っても、どんな食べ物が好きか、どんな動物が好きか、このくらいだ。小雪がこんな思いだったなんて知らなかった。
だからこそ、これからは小雪のそばにずっと居て、もっと小雪のことを知りたいと思う。
その人のことが愛おしくてたまらない、たくさん知りたい。俺は、これが人を本当に好きになるっていうことなんだと初めて知った。
「こんなになって、もう言い逃れできないだろ」
今の世の中、こんなに自分らしく接していける人は小雪だけだ。悩みも、苦しみも、もちろん楽しみだって共有して生きていきたいと思った。一番大切な人だ。
「あー、もう無理だーーー」
そんな中、突然小雪が叫んで浴槽を後にする。
『ドンドン』『ガラガラ』と小雪の走っていく足音と、ドアが勢いよく開く音などいろいろな騒音が風呂場に響き渡る。
「ちょっと調子乗りすぎたかなー。やっぱり、恥ずか…」
どんどん声が離れていく。風呂場のドアを開けっぱなしにして、小雪は脱衣所のドアも勢いよく開けてこの場を走って後にした。
「小雪…俺も恥ずかしいんだからな」
息子よ早く鎮まりたまえ。そんな自分の息子と対話するが、さっきの小雪の身体が脳裏によぎってなかなか鎮まらない。
小雪と裸でくっついて、心拍数と共に上がった体温でもうのぼせる寸前だったので、息子を必死に鎮めて俺も浴槽を後にする。
風呂から上がった俺は、服を着てリビングに戻り、ソファーに座っていた小雪の隣に腰掛ける。服は、脱衣所の床に綺麗に畳まれて置いたあったものを着た。なぜ男用の下着とパジャマが小雪の家にあったのかはわからないが、着る物がなかったので不思議に思いながらもありがたく着させてもらっている。
ソファーに座っている小雪との距離は、風呂に入る前より少し遠いような気がする。
「小雪」
「はい…」
小雪は名前を呼んだだけなのに、肩をビクッとさせ、なんだか気まずそうに返事をする。
「お腹すいたな。ご飯どうする?」」
「あ、ご飯のこと…」
「外食でもするか?
「ご飯できてるよ」
小雪は、やけにホッとした顔でそう言った。多分、先ほどの風呂のことを聞かれると思って身構えていたのだろう。
さっきのことは、小雪の気の迷いで起こったことだと思うから触れないことにした。
昔の小雪は、もっとこういうことに弱くて、男の身体を見るだけで恥ずかしがっていたから少し血迷ってしまっただけのはずだ。
でも、そこまでしてなんで風呂に入ってきたのだろうか。
その後、2人で小雪手作りのご飯を食べた。
初めて小雪のご飯を食べたけど、俺の好きなものばかりでとても美味しかった。
ホテルで出てきそうなご飯ではなく、家庭の味という感じで、努力して料理を作れるようになったとわかる心のあたたまる料理だった。実際に、台所は料理を作った痕跡で汚れていたり、たくさんの料理の本やレシピ本が開いて置かれていた。
小雪が料理を頑張って勉強して、俺のために作ってくれたと考えると、レストランで出てくるどんな料理よりも百倍美味しく感じた。
これが、愛情の味というやつなのだと思った。まあ、俺が小雪に片想いしているだけだけど。
そして、ご飯を食べ終えた俺たちは、一緒に食器を洗って歯を磨き、今は寝室で立ち尽くして会議をしているところだ。
会議の内容は、どこで寝るかについてだ。
「小雪、ベッドで寝ていいぞ」
「それじゃあ、湊音はどこで寝るのよ」
「俺は、そうだな…。リビングのソファーでいいよ」
「ダメ」
小雪は、やけに真剣な顔でそう言った。それに少し不安の混じった顔をしていた。
「なんでさ。同じ家にいたら、ずっと一緒だろ?」
「だって湊音がまた消えたら私、もう耐えられないよ…。だから、湊音はずっと私のそばにいなくちゃだめ」
小雪は、俺の胸に顔を埋めながら身体を震わせてそういう。
俺は、小雪がここまで震えているのに心当たりがあった。幸せな雰囲気で包まれて忘れていたこと、いや考えないようにしていたこと。
叶翔の仮説。小雪と望月さんは、睡眠と何かがトリガーで歯車が回るように入れ替わる。
睡眠以外の何かの正体はまだわからない。でも、この仮説はきっと正しい。
今までも、小雪と望月さんが入れ替わる時はいつも俺が寝て起きた時、つまり睡眠をした時だった。
今日も2人が入れ替わる可能性は高い。
でも今回の入れ替わりは、1ヶ月間も起こらなかった。入れ替わる頻度が極端に落ちていた。
だからこそ小雪と長く過ごせる可能性もあるが、逆にいうと、今入れ替わると次小雪と会えるのがいつになるかわからない。
それに、小雪はさっき俺がまた消えると言った。まるで、俺が小雪の前から消えているみたいな言い方だ。
2人が入れ替わっているはずなのに、どういうことだろう。そう考えると、2人が入れ替わっている時俺が会っていない望月小雪はどうなっているのか知らなかった。小雪が、こんなにも不安で震えているということは、当人から見ると俺がいきなり消えるみたいな感覚なのだろうか。
「わかった。じゃあ、あのベッドで一緒に寝るとかはどう…?」
明らかに一人用の幅しかないシングルベッドを指さしてそう言う。
俺も、小雪が消えるのが怖い。それにもう2度と会えない可能性もある。
こんな意味のわからない謎で、小雪との幸せが簡単に崩れると思うと俺も恐怖で体が震えてくる。
だから、1秒でも小雪のそばにずっといたい。そう思った。
「うん…それならいいよ」
さっきの風呂の件は、どちらも理性を抑えられなくて起こったであって、今の俺たちは理性を保っている。だから何も起こらないはずだ。
純白のベッドに身体が触れないくらいの距離で2人で寝る。
「じゃあ、電気消すよ」
そう言って、ベッド近くの電気のスイッチを押して照明を消す。
窓から、月明かりが俺たち2人を照らすように差し込む。
小雪の良い匂いに包まれて眠くなる。小雪の匂いは、とても落ち着く懐かしい香りだ。
でも、下に落ちそうなくらい狭いベッドで落ちないように身体に力を入れなければいけなくて寝るどころではなさそうだ。
「ちょ、小雪…まずいって」
そんな時、小雪が俺の後ろから抱きつくように腕を身体に回してくる。小雪の柔らかい身体と、胸の感触を背中で感じる。足も絡めてきて、小雪は夏でショートパンツを履いたので、スベスベの柔らかい生足の感触を直に感じる。
「今だけ、今だけだから…」
「…」
俺はその問いに、何も返さなかった。
俺も小雪を抱きしめたい衝動に駆られる。
イヤじゃない嬉しいさ。でも、今の俺たちはもう大人になった。ベッドで抱き合うと言うことは、心も身体も許し合うということで、昔とは違う。
小雪とそういうことをしたいと思う。でも、好きな人だからこそ大切にしたい。
だからこそ俺は、肯定も否定もせず何も言わなかった。
だって…
「ねえ湊音、明日どこ行こっか?。お家デートもいいけど、夏だから海とかお祭りに行きたいな。ねこちゃんも見に行きたいから、猫カフェにもいきたいな」
「…」
「私ね、湊音と行きたい場所がたくさんあるんだ…。また昔みたいに楽しい思い出を作って、日記を全部埋めて幸せになるの…」
「…」
「ねえ湊音、もういなくならないよね…、もういやだよ」
だって、これが最後かもしれない。
今は…この幸せを噛み締めたいから。
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