第12話出木杉くんと未来の道具。

『出木杉くん出木杉くん、ちょっと僕の部屋に来てごらんよ。』

とゴレくんに言われたので出木杉くんは

予習を中断してゴレくんの部屋に入ります。

そこにはど○でもドアそっくりなドアが

ありました。

「えっ!未来の便利な道具?

もしかして、ど○でもドア?」


『これは便利な部屋へのドアだよ。

中に入ればわかる。』


この未来の家具の『便利な部屋』は、

中が学校の校庭ほどもある部屋のドアです。

陸上競技用の400mトラックや50mプール。

柔道用の畳の一角もあります。


スポーツトレーニング用の便利な部屋ですね。


『突然だけど、明日は日曜日だからね。

久しぶりに運動しよう。

最近はジョギングもできて居なかったしね。』


お母さんがパートに行ってる間にゴレくんとスパーリングする事はありましたが、そういえば最近は勉強ばかりしていました。


「うん!、でもトラックを見たら我慢できないよ。軽く走らせてよ!」


出木杉くんは陸上用の服に着替えてきました。この時代の陸上競技の選手が着ている服です。

ゴレくんからのプレゼントです。


出木杉くんは走り始めますが、結構速い

速度で走れています。

未来で鍛えて筋トレは継続していたし、

学校の体育の授業も楽しんでましたからね。

練習の成果を維持できています。


ゴレくんは人間そっくりのロボットを

連れてきました。

『彼は万能型トレーニングパートナーだよ!区の大会での400m走や800m走や10,000m走の記録のペースで走ってくれたりできる。

参考記録として一緒に走ってみても

いいんじゃないかな。

水泳でも頼む事ができるよ。』


『もちろん、ボクシングや空手や柔道の

パートナーもしてくれる。』


『使用した衣服は入り口脇の洗濯機に

入れて置いてね。ロボットが洗濯して乾かしてくれるから。』


こうして未来の家具の使用許可が降りたのも出木杉くんが頑張っているからです。

いじめっ子のリサイタルや暴力には

悩んでいる人間が大勢いました。


そのいじめっ子の迷惑行為を無くした事は大きな功績だと認められたのです。


出木杉くんは未来で教わった運動能力を

維持したまま中学に進学するのでした。



以前、出木杉という苗字になったおかげで出木杉家は財産を残すようになった

と書いていますが、出木杉くんの御先祖はゴレくんを信頼して子孫ではなくゴレくんに財産を渡したりしています。

息子が不出来だったり、下手に財産を残すと息子の為にならないと思ったとか、

そういう時です。

ゴレくんはそれらの財産を株に投資して

増やしつつ孫に財産を渡したり、孫の

相談役になったりと出木杉くんの御先祖様を見守ってきました。

ゴレくんのような優秀な相談役や後見人が居たからこそ出木杉家は順調に財産を

増やす事ができたのです。


(出木杉家の遠い親戚の中には両親がギャンブル中毒で、祖父母の残した遺産をギャンブルに使い果たし1000万円も

借金するような愚か者も居ました。

ゴレくんはその祖父母から財産を預かって、両親が亡くなった後に孫に預かった

財産を渡しました。その子は生活を立て直して立派に暮らしています。

その子は結婚して幸せに暮らしています。生まれた子どもは出木杉くんと

同世代です。)



ゴレくんはそのお金を使って、

『便利な部屋』を買いました。

そして、こっそりと未来の世界の

『運動神経向上薬』や『学習能力向上薬』を出木杉くんに使っています。


彼は中学で1番くらいの運動能力や

勉強能力を持ちつつあります。


運動神経を向上させるゴールデンエイジは12歳くらいまで。と言われていますが、出木杉くんは努力すれば成長し続ける事が可能です。

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