転校してきた銀髪美少女は僕を侍と呼んでロックオン。どうやら僕は君だけの侍らしい…
ALC
第1話異国育ちの転校生。銀髪美少女との出会い
眼の前で起きていることにクラスメート全員が少なからず驚いていたことだろう。
「えぇ〜本日から皆のクラスメートになる七海カナリアさんです。異国育ちでまだ不慣れなところがあるそうですが、皆さんでフォローをするように努めてください。異国の文化なども聞いてみると良いですよ。世界が広がるかもしれません。仲良くしてくださいね。それではカナリアさんもご挨拶お願いします」
担任の女性教師が軽く紹介をするとカナリアと呼ばれた彼女は深く頭を下げて自己紹介をした。
「七海カナリアです。この国に留学したくて語学を一生懸命に習いました。まだ不慣れなところもあると思いますが…どうぞ皆さんの輪の中に入れて頂けると嬉しいです。これから後二年間よろしくお願いします」
カナリアが再び頭を下げるとクラスメートは自然な流れで歓迎の拍手をする。
「じゃあカナリアさんは
担任教師は僕のことを指差すので釣られるように手を持ち上げて応えるとカナリアは理解できたらしくこちらに歩いて向かってくる。
後方の席までやってきた彼女は僕のことを見ると明らかに驚いたような表情を浮かべていた。
「侍!?こんな所にいたんですね!やっと出会えました♡」
どうやら彼女は僕の髪型を見て、その様な言葉を口にしたのだと理解できた。
長髪を後ろで結ぶポニーテールと言うか辮髪と言うか。
とにかくその髪型を見た彼女は僕を侍と呼ぶ。
「侍じゃないよ。
未だに彼女は僕のことを羨望の眼差しで見つめている。
僕は軽く苦笑すると彼女に応えるように刀を構えるような仕草を取ってみせた。
すると彼女は言葉を失ったように口元を手で覆うと目を見開いて感激しているようだった。
「握手してください♡」
それに応えるように右手を差し出すと彼女は両手で僕の右手を掴んだ。
「お〜い。いつまでイチャついてんだ〜。早く座れ〜」
担任教師の呆れた言葉により僕らは軽く会釈をすると席に腰掛ける。
カナリアは僕の席にずいっと近付いてくると小声でこんな言葉を口にする。
「これからよろしくお願いしますね?凛々しいお侍さんっ♡」
彼女の言葉に数回頷いて応えると僕はこれからの学生生活がバラ色になるような気配を覚えるのであった。
侍と呼ばれた吹雪四楼。
ナチュラルに銀髪の異国美少女、七海カナリア。
二人の紡ぐ秘密のラブコメはここからスタートしていくのであった。
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