55. 無知を絡め捕った悪意
「中央塔の状況は」
「今日送ったので最後だ。『不当な拘束』を受けた善良な市民たちは全員解放。残りは明日、牢舎に移送する」
「任せきりで悪いな、バゲル」
「何、自分のしでかしたことだ。挽回には程遠いさ」
現在、南西地区カレディナ監獄塔は激務に追われていた。特にバルセルゲン騎士とバゲル騎士は、ここしばらく休みなしで働いている。
ガヴェラ襲撃直後、治療を受けてすぐバルセルゲン騎士とバゲル騎士が取り掛かったのは、情報収集だった。中央塔に収容されていた男たちに犯罪歴はないか、手配等はされていないかを確認。彼らを解放するか否かは慎重な判断を要する。これ以上の失態は治安維持に重大な影響を及ぼしかねないため、彼らは寝食を惜しんで時間を費やした。
その結果、衛兵からの手配資料に特徴の類似が見られる男が複数名浮上。処遇の決定については衛兵の管轄となるため、調査担当の人員が現在、監獄塔に向かっている。
他、犯罪歴などを照合し「余罪アリ」との疑いを持たれている男たちについても、牢舎への移送を決定。今後彼らは正式に調査・取り調べ・裁判が行われ、場合によっては再び監獄塔へ収容される。
「どうやって不満を抑え込んだ? 即時解放だと思っていたのなら反発の一つでもありそうなものだが」
「魔物の襲撃があっただろう。咆哮は全員もれなく耳にした。『居住地域ごとに傭兵が護衛として付く』と説明すれば話は早い」
「なるほど?」
小物ではあるが相当数の魔物が敷地内に入り込み、その姿を目撃している者も複数居る。保証された自由と命であれば、両方を取るものだ。
こうして足止めをしている間、「悪魔ではない」と判断され別塔へ移されていた男たちも同様に処理を行い、今日全てが終わったというわけだ。
「当人以外の反発をどう抑えるべきか」
「それについては既に対処済みだ。まぁ事後報告にはなるが」
無事に送り返されたとしても、働き手の男たちを突然取り上げられれば住民たちの不満は抑え込めない。そこでバゲル騎士は効果的な「口止め」を実行することにした。
「四人の騎士に今後支払われる予定だった給金を流用した。拘束日数での計算だが、一般的な市民にとっては破格の値段だろう」
「名目は」
「彼らにとっては補償金だが表向きは『人員の欠けた監獄塔に緊急招集』した、ということにしてある。出稼ぎという体であれば『不名誉な拘束』の事実もなくなるからな、あちらにとっても都合は良い」
かなり強引な辻褄合わせだが、効果的ではある。バルセルゲン騎士は溜息を吐いて鍵を四つ、卓上に乗せた。
「あと数日もすれば例の怪物……四人の関係者が『遺品』の回収に来る。こちらはどうすべきだ?」
騎士数名が“穢れ”に成り果てた事実は、ごく限られた人間しか知らない。勿論それは家族兄弟恋人であっても、例外ではなかった。
上層が何も知らない「関係者」へ「説明」を終えているというが、内容はこうだ。
「彼ら四人は勇敢に魔獣へと立ち向かい、その過程で力尽きた。そのため遺体は瘴気に侵されており、引き渡しは不可能である」。
「見舞金は国から支払われる予定だ、我々に出来ることなどないだろう。それよりも、人員の補充に関してはどうなった」
「回答は得られていない」
「……人員は割けないか」
「そのように聞いている」
兵士や傭兵となればそれなりに代わりも利くが、騎士となると人員の補充は難しい。この国において騎士とは、国、引いては王の持ち物であり、財産である。つまり最終の決定権は王に委ねられるため、承認にはそれなりの時間が必要だ。
そもそも、騎士自体の全体数が少なく、新たに入って来る者も限られているのが問題なのだが。
「数を増やそうと言う動き自体はあるが、貴族内派閥は根が深い」
バルセルゲン騎士はバゲル騎士の言葉に「厄介な」と零して眉間を揉んだ。
騎士のなり手は基本的に「貴族」たちである。特に「騎士派」と呼ばれる家門から騎士となる者がほとんどで、「嫡男を除く次男以降の男児」という条件が乗るため、数は絞られるのだ。
勿論、女性の騎士も一定数存在するが、こちらは要人警護が主なため監獄塔に配属されることはまずない。
「何年か前に騎士の不足が解消されるという噂を耳にした覚えがあるのだが」
「ああ、騎士学校のことか。設立予定ではあるが、まだ稼働はしていないな」
騎士を志す子供たちは皆騎士団に預けられるのが通例だ。そこで見習い、従者として働いた後適正を見て従騎士、準騎士、騎士となるのが基本である。
しかし、バルセルゲン騎士がハドロンの槍と呼ばれるようになると、その活躍を見てか「国」は平民相手にも間口を広げようと動き出した。
「設備、教員、指導員、敷地の確保、体制の構築、他……貴族間での調整を経て、騎士人口自体は今後増えて行く目算だ」
「素晴らしい演説だな、バゲル。それでいつ使い物になる騎士は現れる」
「あー、校舎建設の様子からして……第一陣が入学して卒業するまでに少なくとも十五年といったところか」
「来る頃には引退だな」
「違いない」
「騎士」とは王族に仕える者を指すのだが、「騎士団」自体は各地に点在している。常に人員は不足しているのだが、補充は間に合っていない。
さて。騎士団を持つことが許された貴族はほんの一部である。それは王からの信頼が厚いことを示す「栄誉」であり、同時に「監視」でもあった。
何故なら騎士とはどこへ居ようとも「王の臣下」であることが前提であるため、全ての命令に従うとは限らない。
実際、王の不興を買う、采配が揮わない、資格なしと判断された場合は騎士団が即時撤退することでも知られている。
こうした経緯もあってか次第に「騎士」の称号自体が特別視され、「騎士派貴族」などという派閥が誕生した。
騎士が重宝される一方で、騎士団を持たない貴族や商人などは兵士を雇うのが一般的である。
中でも一つの家や組織に対し長く勤める兵士を「私兵」、単発的な依頼を(条件付きで)こなす場合は「傭兵」などといった具合に区分される。
どちらも騎士とは違い、報酬さえ用意すれば誰にでも雇うことが出来るのだが、騎士と同じ権限を持たせるわけにはいかない。
つまりこれ以上兵士だけを増やしても、バルセルゲン騎士やバゲル騎士の負担は減らないのである。
「せめてここが人気の志願場所であれば話は変わるのだが」
本来騎士は尊敬の対象であるが、所属によっては真逆の感情を抱かれることもある。“憲兵隊騎士”と呼ばれる者たちは、特にそれが顕著であった。
構想当初、“憲兵隊騎士”取り締まりの対象は騎士のみに留まる予定だった。が、当時の警吏廃止に併せその対象範囲は貴族を含む全ての人民にまで広がった。
警吏は元々市民を相手に取り締まりや捕縛を行う者たちだったのだが、買収による腐食、治安の悪い地域で相次いだ警吏襲撃と、抑止力にもならず財政を圧迫するばかりだった。
これを受け王は警吏解体を宣言。発足を控えていた憲兵隊騎士たちに職務内容を引き継ぎ、“憲兵隊騎士”そのものが王直属の独立機関となったのである。
発足時こそ組織の規模も小さく、警吏と何ら変わりのない組織・集団だと目されていたのだが。徐々にその数を増やし国内各地へ派遣されるようになると評価は一変。監獄塔の番人となったことで認識も改められた。
組織としての機能、発足直後からの素早い捕縛、厳しい処罰。迅速正確な対応は人々を驚かせた。
まず、王が行ったのは仕事の徹底的な分担である。憲兵隊騎士の所属を視察部・捕縛部・管理部の三つに大別し、それぞれに必要な権限を持たせた。
特に憲兵隊騎士は王直属であるという大義名分があるため、国内であれば例え領土を跨ごうとも領主たちの許可は必要ない。
つまりは捜索から捕縛までの時間が大幅に短縮されたのだ。
“視察部”に王が求めたのは「調査」への特化だ。前もって依頼を受け、指定された団体へ潜入を行うのが主な仕事である。ただ所属している騎士の素性は一切明らかになっておらず、視察部の統括ですら名前、性別、年齢などの情報が伏せられている。
“捕縛部”に王が求めたのは文字通り「迅速な捕縛」である。視察部などから与えられた情報を基に、普段は少数精鋭で部隊を編成、対象を捕縛にあたる。
大規模な組織に対する作戦時にのみ、他の騎士団から人員を募ることがあり、要請を受けた場合断れないのが暗黙の了解だ。
“管理部”に王が求めたのは「管理・警備」である。監獄塔や牢舎、獄舎などに携わり、裁判待ちの人間や刑罰執行を待つ囚人の監視を中心に行うが、時に要人警護を任される場合もある。
──バルセルゲン騎士やバゲル騎士は、「管理部所属の憲兵隊騎士」だ。
「管理部は憲兵隊騎士の中でも一番数が多いが、視察部や捕縛部よりも立場が弱い。華々しい役割とも言い難いからな」
視察部や捕縛部からの「要請」とはすなわち「命令」である。机に置かれた封書へ、バゲル騎士はチラと目を向けた。
「要請内容は」
「盗賊の目撃情報があったそうだ。現在は追跡中だが、罠を張りたいらしい」
「ここと何の関係が?」
「被害を受けたのがこの近辺、だそうだ」
「被害を出した責任を取れとでも?」
「我々は絶対服従だ」
「管理部の騎士が四人も“死亡”扱いになったことは……知っているだろうな」
「掻き回されて痛む腹だと確信しているはずだ。しかしこの話に乗ること自体はそう悪い話でもない」
「意外だな。人手不足だというのに自ら腹を切って悪くないとは。やせ我慢も大概にしたらどうだ」
「いいや、結界用の魔導具盗難未遂の件だが、この盗賊によるものだと考えている」
「──待て、もしその予想が当たっているのであれば未遂とはいえ、結界が破られた事実が露見するぞ」
「そこでだ。いち早くこの要請に乗り盗賊を捕縛する。侵入者は内部の地図を所持していたからな、入手経路を割り出し背後の者を引っ張り出せば目くらまし程度にはなるだろう。どうだ」
「乗った。そこにあの魔族の情報も上乗せしてやろう」
「……お前が行くのか?」
「今更何を、と思うだろうが。俺に任せてくれないか、バセ」
かつての愛称が耳に届き、バルセルゲン騎士は目を瞬いた。
貴族然とした態度が剥がれ落ち、陰りの消えた友。よくよく考えてみれば「俺」とはまた、随分と気安い距離感に戻ったものだ。
「何を笑っている」
「いいや、全て順調だと思ってな」
「全て」。その違和感に、バゲル騎士は思わず眉を寄せた。
「まさか、あの少年か?」
監獄塔がこの状況では、騎士に連なる者は動かせない。となれば、残る手立ては一つだ。
「知っているか? 大魔術師と呼ばれる人物について」
「……その呼び名はどうかと思うが。確か、アルストロフェ侯爵家の現当主か」
「かの侯爵家は魔術師の家系として有名だと聞いている」
「まぁ、異彩を放つ一族ではあるが。しかし誰からそんなことを」
「本人がそう言っていた」
「本人!? 高位貴族だろうが簡単には接触出来ないような大物だぞ?!」
一体どういうことかと問い質すような視線を受け、バルセルゲン騎士は溜息のように告げる。
「私が討伐した悪魔について、色々とな」
瞬間、バゲル騎士の身体が強張った。バルセルゲン騎士が「ハドロニア」の家名を与えられ“ハドロンの槍”と呼ばれるきっかけとなった、悪魔討伐。
彼の栄光の象徴であるが、それは同時にバゲル騎士を妄信へと落とした一因でもある。
「アルストロフェ侯爵は、貴族と呼ぶよりも魔術師としての振る舞いに優れていたように思うのだが」
「あの一族は古い逸話から今に至るまで一つ一つが強烈だ。特に当代は王族とも関係が深い。今後は距離を取って当たり障りなく接するべきだ」
「忠告はありがたいが手遅れと言う他ない。ご当主は魔術師として魔術師協会に所属し、自らを研究者と自負している。ご自身の目であらゆるものを検分し、探求する方だ。私は今後も、彼に求められれば協力を惜しまないだろう」
まるで、見たような口ぶりだとバゲル騎士は思った。いや、見たのだ。バルセルゲン騎士はその眼で、アルストロフェ侯爵の「研究」を。
「例の、悪魔の。死骸はもしや」
「アルストロフェ卿が買い取った」
当時。病を振り撒き都市すらも壊滅させた悪魔は、「病魔の化生」と呼び称された。強き体躯、巨大な力はバルセルゲン騎士によって討たれたが、その死骸は直後忽然と姿を消し、酷い騒ぎになったのだ。
しかし蓋を開ければ何ということはない。アルストロフェ侯爵は研究のため、悪魔の死骸を買い付けに来ていた。交渉に対しバルセルゲン騎士は「如何様にも」と答えたことで、彼は無事に悪魔の死骸を回収したのである。
「アルストロフェ侯爵の研究主題は『瘴気の浄化』について。ただし神官の行う浄化とは全く異なった手法を確立するのが目的だ。瘴気に侵された人間から、毒素を吸い出すといったもの。ここだけの話、魔法や魔術の無効化を最終段階に据えておられる」
「そんなことが可能なのか?」
「『現状で不可能だからこそ、実現の道は模索しがいがある』そうだ。私が討伐した悪魔は死してなお瘴気が漏れ出し、毒素も強かった。最高の素材だと言われたよ」
家族を奪われた者に対しかけるには最悪の言葉だったが、バルセルゲン騎士にとってそれは下手な同情よりも心地が良かった。誇らしく、そして報われたような。せいぜい亡骸を善良に使い倒されれば、ほんの僅かながらも気は紛れる。
これを機にしばらくは魔物の死骸を提供する間柄だったのだが、バルセルゲン騎士が監獄塔へ囚われると自然、連絡も途絶えた。
「『瘴気に関して得られた情報があれば私に』と手紙を添えた。キサラくんへ託した手記は、彼も到底無視出来まい。瘴気解明は研究の要、人間が瘴気を発生させるなど、まさしく前例のない事象だ」
魔人製造の手記を魔術師に渡すということは、研究材料としてラヴァヌを差し出すということでもある。
バルセルゲン騎士には、魔術のことなどわからない。わかりようもない。魔物の生態など、牢の中でどれ程繰り返し学んでも、理解の及ぶ領域ではなかった。
だからこそ託す。魔術師の頂点に。
「私は彼に、こう告げるだけで良い。『魔人は完成した』と」
──アルストロフェ侯爵家が治めるはアガファルエ領。そこには、人々が足を踏み入れない領域が存在するという。
古くは緑豊かな平原が広がっていたそうだ。その一帯は瘴気に侵され、神官による浄化が何十年にも渡って繰り返された。
全ての瘴気が祓われてから、もう三百年以上も経っている。だが今でもその一帯は、草木一つ生えない不毛の大地のまま。
アルストロフェ侯爵家は、瘴気を取り除いてなおも影響が出続けている理由を解明し、緑を取り戻すことを一族の悲願と掲げた。
奇人変人などと陰口を叩かれる当代当主は、特にその思いが強い。
だからこその信頼。だからこそ彼は、またしても「研究」の「実験台」に息子を差し出す。祭壇に捧げられる生贄のように。供物のように。祈りのように。呪いのように。
「私は、ラヴァヌを魔核に依存しない方法で延命させる」
仮に魔核の除去が不可能だったとしても、神官に頼る以外の方法で瘴気浄化が行えるようになれば、人間界にあって魔人が忌避されることはない。
「駆除対象」にはなり得ない。
アルストロフェ侯爵の研究は、今やバルセルゲン騎士にとっても悲願である。
もしもあの手記を通常の輸送手段で送った場合、必ず「紛失」するだろう。しかし自らの手で直接渡すことも出来ないこの状況。キサラに託すより他なかった。
「しかし、お前は文字が書けないはずだ。違うか?」
「時間ならばいくらでも」
「……あの部屋にあった手記を理解するために、覚えたのか」
「無論」
彼はまず、文字の読み書きから始めた。一通り読めるようになると、魔物の生態について書かれた本に手を伸ばす。
知識としては並みの魔術師を凌駕するほど蓄えた。魔物について。魔力について。人体について。
彼は隔離を逆手にとった。それを良しとした。囚われている時間の全てを、どうすれば息子が「人に戻れるか」という困難な命題に費やし、そして。
自身では解けないことを思い知った。
「我が身を振り返ると自分が情けなくなる」
「仕方のないことだ。天使の伝説の中でも、アマネスの奇跡などは特に有名な話だからな。私とて、縋りたくなるのもわかる」
“アマネスの奇跡”。天使が死者と言葉を交わしたという伝説。
死後の世界は三界を含む“現世”とは異なった別次元にあり、生ける者はなんであれ足を踏み入れることすら出来ない。
神々ですら阻むその次元の壁を越え、原初の七天使・アマネスが交信を果たしたというものだ。
「いや、実は、神話に関する知識は全く持っていない。神官派であれば別だが、ほとんどの貴族は神話に触れないまま生きている」
「貴族において学びは義務だと聞いていたが」
「『国を治めるは神に非ず。我らの上に王在り』だ」
「神を信仰していながら神話を学ばないのか?」
「建前だ。神官派に貴族が偏らないためのな」
神話の中には、“原初の七天使”にまつわる伝説が描かれている。バルセルゲン騎士はハッとして、バゲル騎士を見た。
「“ネメセルの悲劇”を知っているか」
「初めて聞いた」
「では誰から聞かされた? “アマネスの奇跡”を」
「それは」
魔人の実験をしていた研究員が、現れたその日に囁いた。「“アマネスの奇跡”を知っているか」と。
知らぬと返したバゲル騎士に、男は夢のような話を紡いだ。死者と会話が出来る、天使の話を。
「バゲル。いつか妹を、天使のようだと言っていたな」
「まだ覚えていたのか。……彼女は不出来な俺に呆れることなく寄り添ってくれた。話に聞く天使と、慈悲深い一面を重ねてもそうおかしくはないだろう」
「あの男にその話はしたか」
あまりの剣幕に押され、困惑気味にバゲル騎士が頷く。間を置かずギリ、と鳴ったのはバルセルゲン騎士の歯だ。目には怒気が宿っている。
「“ネメセルの悲劇”。天使を愛した者には天使が見えなくなるという伝説だ」
これを知っていたのなら、バゲル騎士が天使に妄執することもなかったはずだ。カレディナが見えなければ言伝を頼むことは出来ず、見えていればバゲル騎士の想いを貶めることが出来る。実験の内容も偽りだったが、研究員を名乗った男は最初からバゲル騎士を嘲り笑っていたのだ。
きっと堕天使を天使に戻す術があってもこう言っただろう。
「お前に天使は得られない」と。
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