この子を笑顔にさせたくて
ユリ
姉さん
私ーー
4人家族で、優しい姉と、ちょっと口うるさい母と、まあ優しい(?)父。
親ガチャ大成功の最高の家族で、私は有名とまではいかないけど、まあまあいい大学に入っていた。
だけど、姉さんと母が喧嘩して、姉さんが出てった時から、家族は変わったのかもしれない。
母は口数が少なくなり、父は、手を出すのが早くなった。
虐待とまではいかないし、姉さんも23だったから、出てく歳としては、まあ妥当なんじゃないだろうか。
でもある時、私と姉さんがメールしていた時、なぜか明日、姉さんが家に来ることになった。
別に家が汚いわけでもないから、まあいいかあと思って明日を迎えたところ、超かっこいい外国人の方と一緒に姉さんは家にやってきた。
なんでも、結婚していたらしい。
いつの間に、、、と思ったけど、とりあえず祝福した。
……姉さんは意外とメンクイ?
まあでも、結構いい人だった。容姿と中身最高とか、神か?
その後、子供を紹介してもらった。
いつの間に子供……と唖然としたが、とりあえず作り笑いを浮かべていた。
なんだろう、久しぶりに姉さんに怒りが……。
だって、いきなり家に来られて、結婚したって言われて、結婚相手超かっこいい人で、しかも子供までいるとか。
どこの物語ですかー?
姉さんの子供は、姉さんの可愛さと、相手のかっこよさをどっちも兼ね備えており、天使と言わざるおえないくらい可愛かった。……いや、天使にも勝るかもしれない。
相手と同じく、髪は金髪。だが目は姉さんと同じく茶色だった。
肌は真っ白。だけどちょっと日本人っぽい顔だったため、超可愛い日本人の髪が金髪なんだな、というイメージにしかならない。
とりあえず、
「いきなりで驚いたけど、こんな10歳でちっちゃめで可愛い子で超テンション爆上がりなんだけど〜!可愛すぎん!?」
と言っておいた。
すると姉さんは気をよくして、
「でしょ!?」
と言った。
そうして相手とも何分か喋った後、相手は仕事があるようで、帰っていった。
すると姉さんは、テンションを一気に変え、
「香奈。ごめん、お願いがあるんだけど。」
と言ってきた。
相手がいなくなってから喋ってきたところからして、相手に関係することなんだろうな、と考え、「何?」と聞いておく。
すると、
「あの人、今は元気そうにしてるけどさ、病気なんだよね。もうすぐ入院するの。」
そういった。
私は驚きながらも、だからなんだろう、と考えた。
いや、冷たいと思うけど、私にそんなの関係ないのでは?と考えてしまう。
私はそういう人なのだ。
「でさ、もし、私が一年以内に死ぬことがあったら……香奈。あなたが、この子を引き取ってくれる?
」
と言った。
私は、驚き、
「はあ?何言ってんの??」
と思わず言ってしまう。
でも、姉さんは真面目な声で、
「あなたは知っているでしょう。この有栖家の特殊能力。『有栖家の者は、一つ、能力を持っている。』」
そう言った。
確かにそう。家族に口酸っぱく言われた言葉だ。一時も忘れたことなどない。
私は、どこにでもいる大学生のフリをしているけど、実際は『絵の特殊能力』を持っており、絵に関してはチート級なのだ。
他だったら、『勉強』だとか。
まあでも普通は、『分数』『割り算』だとか、あんまり役に立たないものだ。
能力は、誰にも計れない。
自分が、これじゃないかと思うものが、自分の能力だ。
だから私は運がいい方なのだ。普通の人なら、『色塗り』だとか、『線画』程度なのに、絵という大きなジャンルを能力にすることができたのだから。
姉さんは『占い』。特に予知能力が強い。
それのおかげで、テストの内容とかが知れちゃったり……まあ、色々と役に立ってきた能力だ。
その姉さんが言うんだ。
必ず、姉さんは一年以内に死ぬ。
そして、この子は、私が絶対に引き取ることになる。
これが、この子と私の、最初に出会った時の話だ。
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こんにちは、ユリです!
初めての投稿なので、内心ビクビクしてます……。
このお話は、私が投稿しているもう一つの小説、『最強なんで無双します!』のお話と繋がっています。(ちょっとこっちの話の方が遅れ気味かも?)
二つの話を一緒に見ると楽しめるかなーと思います。(宣伝じゃないです。)
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