【ターニングポイント】

ミツルギ

上巻【ターニングポイント】魔女との出会い。

楽して生きたかった、普通に生きたかった。

同級生の友人たちが、それぞれ社会で就職して、それなりの暮らしをしている中で。


俺は、就職先でパワハラに会い。鬱病にむしばまれ、等々統合失調まで患ってしまった。


カエルの子はカエル。

精神障害を持つ両親の間に生まれた俺は、精神障害を患った。

かと言ってそれは両親のせいじゃない俺のせいだ、俺の人生だから全て俺のせい。


何回か白い病院の牢獄に監禁されて、俺は本当に参っていた。

泣きながら、暗闇の商店街の誰もいない路地裏ですすり泣いていた。



「こんばんわ」

女性の声が聞こえた。

どうせいつもの、幻覚か幻聴だろうと思った。

そこには魔女のコスプレをした女性がたっていた。

「誰だよお前?」

「私の名前はターニングポイント」


「あなたの人生のターニングポイントです」

「?」

「あなたには、選択肢があります」


「このまま病に倒れて死ぬか」

「私と試練の先にある希望をつかむか」


どちらかです。

そうコスプレーヤーはいった。

「俺の人生にまだ、希望ってものがあるのか?」


「はいあります。」

「けれど、それはあなたが,原点に立ち直り、地獄のような試練をクリアする必要があります。それでもあなたはやりますか?」


そういって握手を求めてきた。


「どうせこのまま行っても死ぬだけだろう?」「のったよその話」


そう言って俺は、握手をした。ターニングポイント。

悪魔の魔女と。



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