第9話「君の勇気」

未来が怖いか

今が怖いか

目をふさいだ時

そこには何が広がった

闇か夢か


どうだった


いつものように生きれれば

いつものように眠れたはずだ


だけどどこで間違えた

この一生にある

違和感をどこで覚えた

その挫折に

その喪失に


命を何度捨てようとした

生きてれば

苦しいこともあると

それが連続することもあると


いつから悲観的な思いを

肯定して今に甘んじたか

変化が怖くて

目をつむって


その先の生きた時間は

果たして誰のためになったか

自分さえ癒せず

誰に期待している

何にこびている


もう生きているだろ

だったら言葉を出し

否定して打ちのめせばいい


間違えた現実など

分かった時点で辞めていい


人生にある

最終目標は

幸せのはずだ



誰もが手を取っていける世界のはずだ

だったらもう

涙にくれないで


前へ進めばいい

君はもう一人の人間だ


いっぱしの人間だ


だから大丈夫だ


権利もなにもある

怖さなど淘汰していい

すでに君が正しい

君は凛々しい


だからその勇気を

使っていい

その不心得に

牙をむいていい


喪失する必要はない

生きて生きて

生きればいい


誰に馬鹿にされても

そこにあなたの本心があれば

それは立派なものだ


だから生きてるだけじゃだめだ

君の勇気を見せてくれ

君の真心を見せてくれ


もう誰も、臆さない未来に

手を貸してくれ


君を待っている。


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