8.5.「君はまだ、全てを知る時ではない」

 ――あ、れ? なん、だ、ここ……。


『このままではアレと同じ結末を辿るのでは?』

『その可能性は大いにある。方針を変更しよう。頃合いを見て私が■■■■に干渉しよう』

『■■■に察知されずに干渉を出来るのか?』

『私を誰だと思っている? ■■■だぞ? 出来るに決まっているだろう』


 ――何を言ってるんだ……? ノイズが酷くて、聞き取りにくい。それに、この話をしてる奴らはどこにいるんだ?


『……アレらがこちらに干渉して来そうだが、どうする?』

『ただの■■が■■に干渉してくるとは、実に面白い。だが、こちらの計画を邪魔されるのは頂けないな。だから、アレらの為の■■を用意してやろう』

『アレの為だけに創られるモノ、犠牲者ということか。哀れだな』

『私達の計画の為、仕方のない事だ』

『そうだな』


 ――計画って、なんだ? アレって、犠牲者って一体なんの話なんだ。  


『――君はどうしてここにいる?』


 ――え?


『君が呼んだのではなかったのか』

『いいや? いつの間にかここにいた。……君はまだ、全てを知る時ではない。出ていってもらう』


 ――は、全てって、いや、それよりアンタ達は何者なんだ!?


『まだ、知るべき時ではない』



『……やはり面白いモノだ』

『同感』

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