学年一の美少女がオレを彼氏に任命いたしました…が、実はオレたちは…さらに学年ニ番目の美少女もオレのこと好き…かも知れません…

イタズラ

　莉央さんをマークするってことは、やっぱり莉央さんから目を離さないほうがいいんだよね。

　で…そうなると、なんかオレってヤバい人みたいになるんだよね。

　遠目からずっと莉央さんみてるっていうね。

　なんか…ね。

　そしてオレは閃いた！

　遠巻きからみてるからヤバい人になるんだよ。

　もう、ここは開き直って近くにいればいいのさ！と。

　…

　でもね…

　近いとなんか、莉央さんよくオレに話しかけてくる。

「わたしたち、もうすぐずっと一緒なんだねぇ♡」

　とか、

「そんなに自らわたしのそばに来て、早く付き合いたいアピールかなぁ♡」

　なんて言ってくるんですよ。

　…んなわけあるかっ‼︎

　奈留実に嫌がらせしないか見守ってるんだよ！って言いたかったけど、みんなの前でそんなこと言えるわけないよね。

　だから、黙ってだけど…周りの人たちには、ただのイチャイチャにしか見えないんだろうなー…。

　まったく最悪ですね。

　まぁ、でも奈留実になにかされるよりは全然いい。

　オレのマークのおかげで最近は、莉央さんが奈留実にちょっかいをあまり出さなくなったような気がする。

　そして、ついに明日生徒会長が決まる‼︎

　…んだけどさ、莉央さんどこいった？

　放課後、オレはトイレに行ったんだよね…そしたらいつのまにか莉央さんがいないのです…

　もう帰ったのかなーって思って靴箱みたら、まだいるっぽいんだよね。

　奈留実もまだ帰ってないみたい。

　…奈留実が心配‼︎

　奈留実‼︎

　オレは、大声で

「奈留実ーー‼︎」

　と叫んだ。

　すると、

「なにー？」

　とすぐさま返事が返ってきた。

　⁉︎

　すぐ後ろの昇降口にいたらしい。

　ホッ。

　一安心して、教室に向かって二人で歩いていたら、莉央さんがなにやら奈留実のポスターの前でこそこそとしていた。

　？

　奈留実と静かに近づいてみた。

　⁉︎

　莉央さん…、あなたって人は…

　莉央さんは、なんと奈留実のポスターに黒のマーカーで落書きをしていたじゃないか…

　まったく何やってるんだか…。

「莉央さん」

　とオレが声をかけると莉央さんは、ビックっとなりマーカーを床に落とした。

　そして…

「あっ、こ、これは…ね、イタズラ！そう。だれかがイタズラしてたから消してたんだよね。」

　と嘘をついた。

　…いや、もう思いっきり奈留実とみちゃってるからさ。

「あのさー、莉央さん…」

　とオレが言いかけると奈留実は、莉央さんにとんでもないことを言い出したのです。

　続く。