宣言失敗
少しの誤解が解けて一安心と思っていたら、次の日…学校ではオレが一年生の美少女と公園デートをしていたと噂されていた。
…えぇえー。
そして同級生には、美少女となんでそんな次から次にイチャイチャできんだよー。テクニックを教えろ‼︎と、質問攻めにあった。
目つきか?どうやって見つめると美少女を落とせるんだ⁉︎とか、笑顔か⁉︎目があったらどんな笑顔向けたら一瞬で落ちるんだ?とか…
もう勘違いだらけっすよ…。
なんなら先輩方からは、やっぱり神さますげーよ‼︎と尊敬の眼差しをおくられたりした。
別に昨日のは、デートしていたわけじゃないんだけどな…。
なんなら…疑われてたし…。
そんなデートって雰囲気じゃなかっただろうにさ。
そんなウワサを聞いてすぐさまやってきたのは、莉央さんだった。
「年下が好きなんだ?もう奈留実さんは、飽きたんだ?」
なんてきいてきた。
…あれ?
なんか…なんか質問の仕方が違和感でしかない。
なんだろう。
そんな違和感のなか、周りのガヤさんたちがうるさい。
「わぁ、修羅場じゃーん」
と。
…イヤイヤ、違うってばさ。
そもそもオレは莉央さんと付き合ってないし、どうしたらそんな発想になるんよ…。
ってか、オレが奈留実を好きってやっぱり莉央さん知ってるんだよね?
…
ここは、莉央さんにきちんと伝えよう。
「うん。オレは奈留実が好きだよ。」
と堂々と宣言した。
すると、莉央さんは
「あー…、で?だからなぁに?」
と開き直っていた…。
莉央さん…
そんなオレの宣言は、すぐさま奈留実の元へと伝わった。
そして奈留実から休み時間呼ばれた。
「もう、フリしなくていいからね。だから、自由に恋愛楽しみなよ?」
とオレの心配をしてくれている奈留実。
奈留実は、オレが莉央さんを好きだと思っているらしい。
でもさ…それは、誤解であって本当に好きなのは、奈留実だってオレは気づいたんだ。
だから、奈留実が好きだって宣言したわけなんだけど…
でもさ、でも…奈留実は、まだわたしを守ってくれるためにそんなことをって思っているんだろうなぁ。
宣言するなら、直接本人に言わなきゃダメだよね…。
オレはどうやら順番を間違えたらしい。
でも、今本人に宣言してもフラれるだけだと思うんだよね。
だから…オレはもっと頑張るって決めたんだ。
まぁ、パトロールして失敗したけどさ。
でも、これからもっと頑張るからみててね。
奈留実‼︎
と、思うのでありました。
続く。
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