るんるん

 オレはいま…

 

 まさに…

 

 モテ期なんじゃねっ⁉︎

 

 キターーーッ‼︎

 

 きたんだよね⁉︎モテ期‼︎

 

 まぁ、幼馴染の学年一の美少女奈留実は…一応付き合っているけど…とりあえず置いといて…

 

 莉央さんって…前にオレにさ、好きになっちゃいそうとか言ってくれてたんだよね。

 

 もう、好きになってるかも?じゃん⁉︎

 真相は、わからないけどさ…。

 

 でも〜、なんかぁ〜モチベーションが上がるっていうのかなぁ。

 

 って…さ、これって…浮気心がうずめいてる感じ?

 

 一応彼女いるのに馬鹿タレが‼︎ってあたまぺチンされるやつ?

 

 誰にだよ⁉︎ってね!

 と…

 朝からテンション高めの独り言炸裂。

 

 そんなウキウキの道久は、朝からみち草しながらるんるんの登校。

 

 足取りがとても軽い。

 

 なんなら、ことりさん おはようさんなんて言ってしまいそうですよ。

 

 でも…さすがにそれはやばいよねー?なんてやっぱり独り言漏れ漏れ。

 

 

「なにがことりさんおはようさんよ?」

 

 ‼︎

 

 だ、だれだ‼︎

 オレの心がよめるのかっ⁉︎

 

 びっくりして振り向くと奈留実がいた。

 

「な、奈留実ー…びっくりさせんなよー…」

 

 …

 

「いや、こっちがびっくりだわ。何がことりさんよ?ことりさんいないよね?アレはカラスだから」

 

 …

 

「はい…」

 

 オレのテンションを一気に急降下させた幼馴染の奈留実。

 

 

「なんかいいことあったぁ?」

 

 …勘のいい幼馴染め。

 

「えっ…ううん。な、ないよー」

 

「ウソ‼︎道久って、必ずいいことあるとみち草するじゃん。しかもこの河原で」

 

 …

 

 バレバレ。

 

 でも、浮気は…してないもんね。

 ギリセーフだ。

 

「浮気なんて…してないからね?大丈夫だから。うん。大丈夫」

 と、自分に暗示。

 

「好きな人できたの?」

 

 ⁉︎

 

「ええとぉぅ…なんの話かなぁ…あ、そろそろ急がないと間に合わないよ。行こう」

 と半ば強引に奈留実の手をひいた。

 

「あったかい」

「えっ?」

「手…久しぶりに繋いだね。」

 

「あー…。」

 

「あのさ…一回だけ…やっぱりなんでもない!行こっ」

 

 今度はオレが手をひかれた。

 

 

 一回だけ?なんだったんだろう?

 

「ねー、何ー?気になるよ」

「あー、一回だけ浮気してもいいよって言おうとした」

 と、笑った奈留実。

 

 あの笑い方は…ほんとのこと言ってないなとオレは確信したけど、それ以上は追求しない方が無難なのかなって思い、そのまま聞かないことにした。

 

 

 ってか、浮気してもいいのっ⁉︎

 

 一回ならいいんだ⁉︎

 

 ってか、どこからが浮気ー⁇

 

 てか、オレたちほんとに付き合ってるみたいになってるーー⁈

 

 

 続く。

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