第2話 戦場にて
剣がシャンと音をたてた。広大な大地が広がっている。
巨大な獅子の群れと、馬に乗ったスヴィズム団の騎士たちが向き合っている。
砂埃の音で戦いは始まった。
彼らは移動途中に襲いかかってきた獅子たちと戦っている最中だった。団員の誰かの、何かの仕草が獅子のカンに触ってしまったのだ。
「ライアン、うしろは任せた!」
美しい黒髪の女騎士ポルカがライアンと背中合わせになり、叫んだ。ライアンは冷たい目をして青銅の剣を顔の前に掲げた。獅子の爪を剣で受けた。それを何とか跳ね除ける。だんだん力が低下してきて、視界がぼやけてくる。砂埃が邪魔をする。
その時、右方から急に別の獅子が襲ってきた。思いもよらないことにライアンは落馬してしまった。剣が地面にガチャリと倒れた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます