(一)-8

 専業主婦になって幸せになりたいという女子は多い。しかし私はそれに賛同できなかった。子どもの頃に大樹と一緒によくサッカーをして遊んでいたせいかもしれない。そのため、チームの中に入って互いに切磋琢磨しながら何かできることがしたいと思っていた。夫婦間における主婦というポジションは、ある意味チームの中の一員と言うことができるのかもしれない。しかし、私は守勢に回るよりも、ビジネスの最前線で自分の知恵や努力で道を切り開いていく、そんな生き方をしたかった。そういうチームの一員になりたかった。


(続く)

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