第4話 学校休んで買い物行こー
「委員長も夕陽も離れてくれ」
「なんでお兄ぃ?」
「歩きずらいから」
「別にいいじゃん」とまたくっついて来た。
それに対抗するように明香里もくっついて来た
「委員長顔赤いですって無理に対抗しなくていいですよ?」
「な、何もむ、無理なんてし、してないよ?」
「そうですか。」
それぞれの家の近くで別れた。
「また明日和虎君」
「また明日委員長」
「また明日、先〜輩」
「よし帰ろうか夕陽」
「うん」
家に着き夕飯を食べていると夕陽がいていきなり「明日学校休んでいい?」と両親と俺に許可を取りに来た。「なんで休みたいんだ?なんか嫌なことでも会ったのか?」と心配そうに尋ねると「ううんそんな事ないよ、ただ、今日ちょっと疲れちゃって」「そう言うことなら俺は別にいいよ、」
両親も承諾したし大丈夫だろう。
「無理して行ってまた塞ぎ込んじゃ困るからな。」
「じゃおやすみお兄ぃ」
「おやすみ」
ー次の日の朝ー
「朝食の食材は昨日買ったし今日は夕陽学校行かないから簡単でいい?」
「いいよ和」
「わかった。俺今日いつもより遅く出るから」
「なんでだい?」
「夕陽居ないから早く出る必要ないから」
夕陽と学校行く時は1時間前には出てないと遅刻ギリギリだからな。
「わかった。夕陽からなんで休むのか理由聞いてない?」
「(夕陽のやつ休む理由親父達にに言ってないな)いや、別に聞いてないけど、疲れたんじゃない?久々に学校行って」
「そっか、わかった。」
「じゃ俺もう学校行くね」
「行ってらっしゃい」
「行ってきます」
昨日の夜お母さんに「体調悪いから明日学校休んでいい?」と尋ねると「いいけど本当の理由は何?」と逆に尋ねられた。
「なんでもお見通しか、お母さんには敵わないな〜」
「本当の理由は?」
「洋服買いたい。いつもお兄ぃが買ってくれるけど自分でも買いたいしお兄ぃばっかりお金使わせて悪いし」
「今週の休みじゃだめなの?」
「今週の休みはちょっと予定があって」
「ふ〜ん」
「何?お母さん」
「別に〜」
(彼氏でもできたのかしら)
(絶対なんか勘違いしてる)
「わかったわ、明日休んでいいわよ」
「ありがとう、お母さん」
部屋に戻り「絶対お兄ぃ可愛いって言って貰って楽しませるんだー!」
その頃明香里は
「どうしよう、着ていく服がなかなか決まらない。」
悩んでいた。まだ今週の土日まで3日もあるのに
「新しい服買いに行こうにも明日学校あるし」
と悩んでいると、それを聞いた明香里の母親が「明日学校休んでいいわよ、その代わりちゃんとその子紹介しなさいよ〜」
「別にそんなんじゃないよお母さん」
「そう?あなたもう2時間も洋服選んでるじゃないあーでもないこーでもないって」
「わかった。お母さん明日学校休むね」
「いいわよ」
次の日の朝 明香里は近くの服屋さんに来ていた。するとそこには夕陽がいた。なんで!?
「今日は普通に学校あるしまさか休んだの?(自分の事は棚に上げて)」驚いていた。
そして今日休んでなければ和虎君と一緒に登校できたって事?「あー明日にすればよかった。」と後悔しているとその姿を夕陽も見ていた。
「なんで先輩がここにいるの?今日普通に学校だよね?(自分の事は棚に上げて)まさか今週の土日とために休んだの?学級委員が?」
2人が抱えていた頭をあげた時目が合ってしまい、顔を逸らした。
「ぐ、偶然ね夕陽さん」
「そ、そうだね先〜輩!」
「夕陽さんはなんで学校休んだの?」
「それ先輩に言わなきゃダメ?先輩関係ないじゃん」
「わかったわよ、これ以上詮索しない。」
「反対になんで先輩はここにいるんですか〜?学級委員なのに学校休んで大丈夫なんですか〜?」
「なんでそれを夕陽さんに教えなきゃダメなのかな?」
「ま、別にいいけど。」
「夕陽さんこの事は和虎君には黙ってて欲しい」
「え、なんで?」
「あら、あなたにも損は無いと思いますが」
「なんで?」
「だって今あなたがここにいる事和虎君しならいんでしょ?知ってたら絶対学校休ませてないと思うもん。」
「う、うん言ってない。」
「ならここで私たちがあった事は秘密です」
「そうだね先〜輩」
それから2人は別々に買い物し帰路に着いたそして2人は(もーなんでこうなるのよー)
と心の中で叫んでいた。
そしてふたりの心には「「絶対お兄ぃを和虎君を独占してやる!」」と叫んだ。
今回はここまでです。どうだったでしょうか?
和虎独占権を巡る戦いがもう既に始まろうとしています。
次回は「和虎とデート」です。楽しみにしていてください。
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