お母さん


お母さんを一言で表すなら、元気....!!です。


元々、大阪で生まれ育ち、お父さんと結婚してから今住んでいる方へと引っ越してきたので、授業参観の時も一人、なんか目立ってる人おるなぁと思っていたらそれがお母さんという事が多々あります。


なんか目立つし、学校でも、僕のことは知らなくても、お母さんのことなら知っていると言う子もいるほど、有名です。


優しくて元気な、THEいい人なのですが、ちょっとお節介過ぎるところもあるので、そこを直して頂きたい.......と勝手に思っております。


そんなお母さんですが、ここ数年苦労してます。

バイオレンス姑(244から見ると、お父さん側のあばあちゃん)の介護であったり、実家との確執であったり。本当に不幸な少女漫画の主人公かっ!と思うくらいの不幸っぷりです。


おばあちゃんの話はまた後日するとして、ここでは、お母さんとその実家の確執について書きたいなと思っています。


先程も言いましたが、お母さんは大阪で生まれ育ったので、実家も大阪にあります。

僕と弟と母の三人で夏休みや冬休みなどの長期休みにはよく訪れました。今はもう無いことですが。


お母さんの実家。僕にとっては祖父母の家なので、これから、そう書かせて頂きますが、住んでいるのはおじいちゃん、おばあちゃん、おじさん、おばさんの四人です。

ちなみに、お母さんが長女で、一番上です。


仲が悪くなったのは四年ほど前、僕が中一の時ですね。その時に、おじさんが結婚して、祖父母の家で同居(実際は、離れの家を増築しそこにおじさん一家は住んでいたが、同じ敷地内なので、同居と言っても差し支えないだろう)することになり、そのための準備をしていました。

偶然、その時訪れていた、僕、母、弟の三人も手伝い、無事終わったんですが、その時無理をしたせいか、おじいちゃんに認知症が発症しだして、どんどん弱っていったんです。僕が再び会ったときはもう、元の元気な姿は見る影も無く、ガリガリに痩せてしまって、思わず涙が出てしまうくらいの物でした。


病院嫌いのおじいちゃんをお願いやから、病院行ってとお母さんがお願いして、やっと病院に行ってくれることになり、診断結果が、がんでした。


それからというもの、お母さんは僕たちの世話もしながら、空いている時間は、大阪のおじいちゃんが入院している病院に行って帰ってくるという日々を送っていました。


何であんなガリガリになるまで放っておいたの!!これじゃ、一緒に住んでる意味ないやん!と言っても、俺らも暇じゃ無いねんの一点張り。

お父さんが寂しがっているから、お見舞い行ってくれへん?とお母さんが何度も説得しても、仕事やからと断られ、お母さんは、おじいちゃんがさみしくないように、他の家族が来れないのをカバーするように、おじいちゃんと会う時間を増やしていきました。


仕事でお見舞いに行けないと言っておきながら、有給とって、子供の写真を撮りに行くと聞いたときは、その分お見舞いに行けよ!とすごく腹が立ったのを覚えています。


そういうことがあって、一気に仲が悪くなりましたが、とどめを打つように追い打ちをかけてきたのが、おじいちゃんが亡くなった後の、遺産問題です。


ここで、もう仲直りは出来ないなとお母さんが涙ながらに語っていた様子が忘れられません。



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