鷹森優輝のミステリー合宿

紅葉台 澪

第0話 ミステリー合宿の始まり



「な~んで僕が合宿に行かなきゃいけないわけ!?」

「しょうがないでしょ!あんた部長になったのよ!しっかりしなさいよ!あんたが合宿にいかないと皆も行けないの!」

僕は行きたくないのに・・・あ、こんにちは!僕は鷹森優輝。大学二年生で~す!三年生がいないし、四年生が引退しちゃって、成り行きで部長になっちゃったんだ。てっきり楓が部長になると思ってたのに・・・あ、そうだ、どんな部活か言うの忘れてた!ここは、ミステリーサークルだよ。僕とさっき話してたのが若森楓、そして・・

「あ、せんぱーい!」

あ、来た来た。あのちっちゃくてロングの子。あの子が桑島園香。大体語尾がめっちゃ長い。

「おぉ、園香。」

「先輩、それで合宿の話はー!?どうなりましたかー!?」

ちょっと!肩揺らさないでよ!もう、園香は怪力なんだから。

「行くことになったよ。。」

「やっっっった~‼」

そんなに嬉しいの?物好きな人もいるもんだな。それにしても男子たち遅いなぁ・・・女子は全員揃ったのに。

「すまん、優輝。待たせたな。」

「優輝さん、、ごめんなさい。。」

「部長、話があるってなんの話ですか?」

三人で一気に話しかけないでよ!あ、紹介するね!この三人は飯島治人、亀島透、尾沢悠。

治人は二年生、透と悠は一年生。

「話って言うのは、合宿のことだよ。」

「合宿?どこに行くんだ?」

「優輝さん、いつから行くの?」

「部長、何泊ですか?」

だ、か、ら、三人一気に話しかけられても分からないって!僕は聖徳太子じゃないの!

「合宿の場所は岐阜だよ。そこから6泊7日。それでいつからかが問題なんだけど・・・」

「なにか問題があるんですかー?」

「えーっとですね・・・夏休みの初日からなの。」

「って言うことは・・・」

「「「「明後日!?」」」」

「・・・そうです。それにしても、君たちはほんとに息ピッタリだね。」

どうやったらそんなに大人数でハモるんだろう・・・不思議。

「さあじゃあ持ち物の準備をしてね~!明後日は7時集合よ!私と優輝は6時半だけど。」

「え~!?僕たちだけ6時半?」

「そうよ!優輝、きちんと早起きしてよ?」

「は~い・・・。」


                             続く!

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