第153話 狂乱神楽邪教巫女
〈シンプソンダンジョン南口〉
ダンジョン入り口から数キロ離れた場所に真白は着陸した。
「ギリ間に合った。早速準備するか」
氾濫がもう直ぐ起きそうなため真白は戦闘の準備をする。
「『アースウォール』」
真白は【土魔法】で高い壁を作り、飛び乗った。
どうやら真白は、これは壁として使うのではなくただの高台だ。
「よっと!」
そして、真白は時空間袋からある武器を取り出した。
真白が取り出した武器は誰もが一目見たら分かる物、ガトリング砲だ。アメリカ陸軍ではミニガンとも呼ばれ、M134の重機関銃をモデルにしている。毎分2,000〜6,000発も撃てる機関銃だ。
「高台の高さはもう少し低くするか。できれば入り口付近のモンスターまで届く様にしたいけど、威力が低くなるからね。でも、やるなら遠くまでぶっ放したいし……うーん」
真白は確実に高威力で倒そうとするか派手にぶっ放すして撃つか葛藤していた。けど、ここは自分の気持ちより確実に倒す事にする。
「こっちの準備は終わり。後はあの子を呼ぶだけか」
ここで真白はもう一体『邪魂シリーズ』を呼ぶ。いくら真白でも、機関銃一つでスタンピードを終息させるのはちょっと時間が掛かる。
「今回は速攻で終わらせるからサポートが得意なあの子だね」
そして、真白はベルトポーチから《5》と書かれた漆黒の水晶を取り出す。
「さぁ、踊って。…邪魂シリーズ、No.5! 解放!!」
真白がもう一体『邪魂シリーズ』を呼び出す。
水晶から瘴気が溢れ出し、次第にそれが形をなしていく。
そして、瘴気が晴れると、————
「
————白い肌に赤い瞳、腰まで伸びた黒髪を結い髪飾りを付け、漆黒の袴に白衣を着、手には神楽鈴を持った巫女が居た。
邪教巫女(略:狂乱神楽邪教巫女)の顔立ちは美しいく、巫女服は本来緋色の袴が漆黒で、しかしそれが邪教巫女の美しさを際立たせており、赤い瞳はまるで深淵を覗いてる様だ。
「邪教巫女。いつも通りよろしく」
『……(コク)』(シャン!)
邪教巫女は神楽鈴を鳴らしながら頷く。
「レオさんももう北口に着いてるだろうし、後は氾濫して来るのを待つだけか」
ドドドドドドドドドドド!
しかし、その直後ダンジョンから何かが来る様な音がした。
「もう来たか。……………さて、
これで東西南北全ての準備は整った。
シンプソンダンジョンスタンピード終息作戦の狼煙が今上がった。
—————————————————————
邪魂シリーズ
No.1 : 堅牢要塞瘴壁騎士 通称:瘴壁騎士
No.2 : ?????
No.3 : 瘴雲滅雨魔喰い烏 通称:魔喰い烏
No.4 : 邪王凶鬼不滅巨人 通称:不滅巨人
No.5 : 狂乱神楽邪教巫女 通称:邪教巫女
No.6 : 黒炎瘴獄魔刀侍 通称:魔刀侍
No.7 : ?????
No.8 : ?????
No.9 : ?????
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