第9話


彼女の事を色々と聞いた。

いじめ、と一言でかたずけるのはしんどい内容で私は怒りやら悲しみやらの感情がうずまいた。話を一通り終えた彼女は付け足したように

「眷属にしてもらったからどうでもいいですけどね」と締めくくった。

眷属になったことで自分の身体能力が圧倒的に跳ね上がり都市のひとつ程度なら一夜で滅ぼせるくらいの能力を得てそれでも自身を眷属にした相手の底が見えない、そんな私に気を使ったと随分あとに彼女から聞いた。


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