第4話

「君は死にたいのか?」

死を望むなら苦痛なく処理してやろう、そう思い声をかけた。

「今までそう思っていました、でも・・・」

「私よりつらそうに見える貴方を見て少し揺らいでいます」

そうか・・・何年経ったかは分からないが、まだ私は辛いのだな・・・

目の前の、今にも死んでしまいそうな少女より辛くみえるのか、そう思えた時

大声で笑った。

「はっはっは、そうか、私は辛そうに見えるか!」少女の言葉がなぜか刺さった。

おそらくは数百かあるいは千年以上

妻達の居ない世界に絶望していた私を瀕死でありながら笑わせてくれた少女、私は飢えのせいか、はたまた妻の遺言のせいかは分からないが彼女の喉に噛みつき眷属にした。

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