第8話・牡羊座の国 8

目的なく車は走る。

白銀の涙も止まったようだ。

今は日が頂点に立ち黄昏に傾き始める頃。彼女が目的地を指示した。

そこはまた別の飲食店だった。彼

女が支払うからと僕はお伴した。

メニューは牡羊座国名物の山菜がメイン。

彼女が適当に頼んだ物が次々運ばれてくる。

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