第9話 望の結婚
矢島の妹、望、通称ノン。 現在、矢島と恵の寝室になっている部屋の元使用者が結婚することが決まった。
「一緒に参列しよう」 藪から棒に矢島は言った。
「私も参列良いのか?」
「だってさ、俺たち家族だろ? 良いも悪いもないんだけど。それとも恵は嫌なの?」 矢島の概念にはブレないことに恵は驚いたが嬉しかった。
「そうだな。家族として当然な事だよな····ありがとう」 望の結婚式に矢島家で参列した恵を見て望の友達は(あれ? ノンのお兄さん2人いたんだっけ) と不思議な顔をしていた。 お兄ちゃんのお婿さんwノンは思いながらクスクス笑っていた。 矢島はノンの友達ちょっと面倒くさいな~と思ってしまう。
「聡、(矢島の両親がいるので矢島とは呼ばない恵)面倒くさい顔をするな。私たちは家族なんだろう、聞かれたら兄でも弟でもありませんって言えば良いじゃないか。私の毛色だけ違うから一目瞭然だろw」
「恵君の言う通りよ~あんたは奥さん! 恵君は旦那様~ってお母さんはそう思ってるわよ」笑いながら矢島母は答えた。
「なんだか穏やかに笑ってるな」望の新郎が言った。
「家の家族は仲良し~バカにすることは言わないよ」新婦の望も笑いながら答えた。 ノンちゃん幸せそうで何より。恵は心の中で思い 「次は私達でやってみようか?」と矢島に話しかけた。
「お前が綺麗なドレス着てねw」矢島は笑いながら答えた。
「可愛い猫ちゃんがお嫁さんになりなさい、私は格好いいタキシードを着るよw」 2人の馬鹿話が終始続いた望の結婚式だった。
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