第120話 俺の場合は(24)

『俺、お前と別れるから。ごめんな……。お前は新しい男を探すが? その部長と寄りを戻せよ……。その男、お前とSEXしている最中に撮った写真や動画を今も大事に……。自分の奥さんに何時露見してしまうかも解らない状態でも。お前のことが好きで仕方がないから。未だに写真や動画を消去しないで、大事に、気持ち悪く持っている訳だから。冴子、お前のことが本当に好きで仕方がないのだから。あの男と、奥さんとを交えて、話しをして。奥さんには別れてもらってから。あの男と結婚した方が良いと言うに違いないから』と。


 冴子は俺の顔が真っ青になる。


 そう、俺の血の気が引くようなこと。


 俺が自身の過去の女性──。


 元婚約者の佐奈に対して思い、とった行動に近いことを告げ、尋ねてきた。


 だから俺は冴子に指摘をされるまでは、元婚約者ののことが憎い! 悔しい! 歯痒いな! と思う気持ちがあり。


 佐奈と部長の二人に対して憎悪を募らせていた。


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