1本の大きな木

今日、お城へと登って行く途中にある、1本の大きな木の横の、不思議な雰囲気のする小道を歩いてみた。

小4の秋。


いつもの道と違って、咲いてる花も、なんだか、めっちゃ変わってる。


今まで見たことのない花ばっかりだ。


こんな花、あるのかーっ!


なんだか異世界の花みたいだ。


異世界に咲く花みたい...


人を異世界へと導く花みたいだあああ


そんなことを思いつつ、変わった花を見ながら、道を進んで行った。


でも、あまりにも変わってる花ばっかりなので、ついつい、立ち止まって、いろんな花をしばらく、じ~って見つめてしまう。


でも、花さんたちも、わたしに


「見てくれて、ありがとうーっ!」


って言ってるみたいなの。


見つめていると、お花さんたち、めっちゃ嬉しそう。


見つめてると、だんだん、お花さんたち


ユラユラゆらゆら


ゆれている。


色も


ポッ

と紅く、染まってくる。


照れてるのかな?

って思う。


あまりにも見つめられてて...


でも、めっちゃ変わった花だあ


花びら何枚あるねんなーっ?!


しばらく歩いてたら、お花さんたちのほうから


「こんにちは~」

って、あいさつしてきた。


わたしも

「こんにちは~」

って、お花さんたちに、あいさつした。


お花さんたちの、しゃべってることも、不思議だと思わなかった。

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