第4話 初配信
ほんとに言いたい放題だな。
そして奥に敵を見つける―――
僕はクイックショットで相手を狙撃する。それは…
―――yumaが匿名338をスナイパーで狙撃した(190m)
…おしい、ギリギリ200mを超えなかった。
「200m超えれなかったな〜」
そう言ってコメント欄を覗くと
ーは?
ーいや敵みえんw
ーいま敵いた?
ー強すぎだろww
ー切り抜き班いそげ
「え?え?どゆこと?」
ー190mは異常
ー普通100m強だよね
ーすごすぎ
「へぇ〜スナイパー上手い人はどれくらいなら抜けるの?」
そうして視聴者に聞いてみると
ー公式の世界記録で270m
ーそれな
…なるほど、世界記録で270mなのか
「じゃあまだまだ行けるね」
ーは?まだ抜くの?w
ー気狂ったって言ってすみませんでしたw
「まぁ見てなって」
ーいやさっきの見たら冗談に聞こえんw
ーそれなw
ー切り抜き班待機
ーアーカイブ残してください
「アーカイブね、おっけー」
そして街を歩いていると…
「っ!」
街角からいきなり敵が出てきた。
コメント欄に集中しすぎて気づかなかった…
僕はびっくりしたのでヘビスナをスコープを覗かずに撃ってしう。
だけどそれがたまたま当たって敵の体力を削る
「ラッキー!腰撃ち当たった!」
ーそれ当てるんかいw
ー意味わからんw
ーもう何しても驚かん
そのままLSMGに持ち替え敵を倒す。
いつの間にか配信を楽しんじゃってる自分が居た
「配信って楽しいね〜」
ーいやめっちゃのんびりしてる
ーその凄さに本人気づいてないの草
そのまま安地が収縮してついに最終盤に差し掛かる。
僕は建築でハイグラを取って常に上をキープする。
そしてハイグラを取ろうと登ってきた敵をLSMGで倒していった。
ーいやエイムw
ー敵溶けててくさ
「よし!あと一人!」
敵は下で進行((自分の周りを囲いながら安地の方向に進むこと))をしている。
これ大会じゃないぞ…
そう思いながらLSMGで建築を壊していく。が敵の建材がなかなかきれない。
「じゃあ降りるしかないかぁ」
そして敵のボックスの上におりて安地の進行方向を塞ぐ。
敵の壁を壊して自分の壁に張替えいつも通りライトハンドピークをして倒す。
Victory
「しゃあぁ、1位!」
ーおめでとう!
ー8888888
ーおめでとうございます!
☆☆☆
「じゃあこれで配信を終わります」
ーおつかれ〜
ーお疲れ様です!
ーおつ〜
そうして僕の初配信が終わった。
「あー疲れたー」
疲れた。だけど…
「配信って面白いな〜」
疲れた。だけど…面白いとも思った。またしたいという気持ちが溢れてくる。
「でしょ?」
「うわぁ!はぁ、心臓に悪いよ瑠奈」
「ごめんごめん、でもすごい人気だったね!ほらこれみて!」
そう言って瑠奈はスマホを僕に見せる
「急上昇1位…?」
そう言って僕は息を呑む…
「ってなに?」
「もおおおお!」
瑠奈は怒った。そんな怒らんでも…
「いま一番人気ってこと!」
「…まじ?」
「まじ!」
「…まじか。」
「そ!それに配信楽しかったでしょ?これからも続けてみたら?」
「…考える」
「いやまたやろうってもう決めてるでよ?」
こいつなんでこんなに鋭いんだ?
「まぁ、ね」
「よかった!秀真が気に入ってくれて!」
そう言って瑠奈はふと気づいたのか
「秀真ってゲームうまいね」
「それだけが取り柄だからね」
「なんかyumaさんみたい」
「ブフッ」
僕は思いっきり吹き出した。
「あ、ああ元世界一位ね」
「そそ、さり気なく味方を援護するところがいいんだよね〜!」
「そ、そっか」
僕は瑠奈から眼をそらす。
「ん?秀真どうしたの?」
「べ、別に…」
「え!秀真もしかして…」
なに!もう気づかれた!?
「秀真もyumaさん好きなの!?」
―――うん、こいつが馬鹿で良かった。
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