第8話死を覚悟して飲む客

最近の話だが、僕はいつも通り瓶ビールを飲みながら名人と喋っていた。

何かしら、貿易の話しをしていると、1人の客が現れた。しばらくすると、

「すいませんが、お兄さんは芸能人?」

と、僕に言う。

「違いますよ」

と、言うと、

「テレビで見てる俳優さんにそっくりだ」

と、言われたが誰に似ているのだろうか気になる。

その客は、刑事ドラマの鑑識官役の……

と、言い、大将が、

「六角精児」

と、言うと、客は、そうそう、そっくりだ!と、言われ、ビールを1杯注いでもらった。

これは、素直に喜んで良いのだろうか?


その客に大将が身体は大丈夫?と、尋ねると、

「おれ、肝硬変だと」

と返事する。肝硬変なのに、ビールを飲んでいる。

僕は、酒飲みの最後の遺志を感じた。

死を恐れず、ビールを飲む。だけど、自分では殆ど飲まず、他の客に振る舞っていた。

僕は肥満で合併症を起こし、このままでは60代で死することを悟った。

だが、僕は臆病だ。

それを、恐れて大学病院で肥満治療を受ける。

お金が無いのに、飲みに来ては何やら人にカラム客。


ニコニコしながら、おでんと緑茶の客。

だから、酒飲み場は好きなんだ。

しかも、年齢層が後期高齢者なので、僕は孫みたいな鼻垂れ小僧だ。


明日は金曜日。週末だけど今週も土曜日出勤だから、少しだけ飲みたいね。

僕も飲酒出来ない時が近づいている。

でも、明日は雨なんだよね。でも、ここに行きたいって言う人がいるからなぁ。

明日はどんな酒になったか、書いてみたい。

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