第4話若い子ら

蛸ん壺では、44歳の僕が最年少常連客。昼の部の。

夜は知らない。

いつもの如く、おじいちゃんと話しながら瓶ビールを飲んでいると、名市大のユニホームを着た、若い子らが5人ほど現れた。

もちろん、店外の即席テーブル席で、彼らはたこ焼きと瓶ビールを楽しんでいた。

なるほど、蛸ん壺も新しい客層を作るには学生街の大学生などを狙うのも丁度良い。


しかし、大学生らは店内にも響く大声で喋り、笑い瓶ビールを飲んでいるが、それは居酒屋でやって欲しい。蛸ん壺は居酒屋ではあるが、年齢のイッちゃってる人が多いので大学生の声は雑音になる。


別に酒飲みの場所だから当たり前で、許せる行為だが、44歳の僕でさえ青二才なのに、大学生は孫世代の人が多いので静かに飲ませてやりたい。

だが、店内は店内で、ばあちゃんたちが耳が遠いから、大声で喋る。

僕はこの蛸ん壺が、大好きだ。

蛸ん壺の話しは、まだまだある。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る