9 ねこさん、呪われる!?

 久しぶりにダンジョンを制覇? したねこさんは、深い眠りについていた。


 時給としてはあれだったが、満足感は得られていた。


 そんなねこさんの手に、妖しい光が近づいている。


「う~ん、なんだかひんやり……なのねー」


 不意の冷たさに肉球が震えあがったが、ねこさんは目覚めなかった……。



 翌朝……。



「……えー?」


 ねこさんの手には、が握られていた。


 真顔で短剣を放そうとするが、ぴったりと吸い付いているようで、離れなかった。


「うー、道具屋さんに、なんて言おう?」


 呪われたことよりも、短剣を売った道具屋さんのことを心配するねこさん。


 ……嫌いじゃない。

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