ねこさんは、トレジャーハンター!?

豆井悠

1 ねこさん、トレジャーハントする!?

 ねこさんは、トレジャーハンターである。


 今日もお宝を求め、ダンジョンに挑むのであった。


「うーん、やっぱりじめじめしていて、ちょっとイヤなのねー」


 お宝は大好きだが、湿気はちょっぴり苦手なのだ。


 だらだらと暗闇を歩く。(直立二足歩行で!)


 少し緩慢に見える動きだが、一切の隙はない。


 足音一つ立てないのは、肉球のおかげだろうか?


 ふと前方に目をやると、とても登れそうにない絶壁が姿を現した。


「えー、無理ー。今日はもう帰ろー」


 今日のねこさんの収入は、ゼロだった……。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る