第7話
明子はイライラしていた。百合が結婚の報告をして来たからだ。とても幸せそうだった。
こんなはずじゃなかった。
明子は晴人に電話した。
「匿名掲示板にもっと酷い事を書いてよ!そうね、例えば誰とでもヤる女だとか…なんでもいいわ。あの女が不幸になれば!」
晴人はこんな事はもうやめようと説得を試みたが、やはり怒りをヒートアップされるだけだった。実は明子と晴人は友人関係で何でも話せる仲だ。明子はマッチングアプリで百合と晴人をマッチングさせて、酷い事をしようと企んでいた。だか、晴人は百合とメッセージを繰り返していると、百合の人の良さがわかり計画を実行出来なかった。だが、明子は晴人にとって唯一の理解者だった。明子を裏切る事は出来ないが、百合を傷つける事もしたくない。そんな、晴人は明子に提案した。匿名掲示板に悪口を載せて、マッチングしないようにさせようと。
晴人は自分で提案したも本当は乗り気ではなかった。だが、明子の嫌がらせはヒートアップしていった。明子の指示でカフェに盗撮もなん度もしていた。晴人はそんな自分が嫌になり、謝罪の意味を込めて百合に気をつけた方がいいとメッセージを送ったのだ。
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