ぼんやり生きてても病気にはなる。アラフィフからのわくわく医者通い

宮田秩早

第1話 いちおう、『健康』だったんですよ

2020年8月

 私は当時48歳。性別女。ちなみに職業は会計事務所職員。

 本作において職業情報は、12月と2月3月がものすごく忙しい、逆に夏場はやや時間的に余裕がある、という程度の意味しか無いので忘れてくださって問題はありません。のちのちこの情報が伏線になって「作者、快刀乱麻を断つ名判断! 事件解決!」なんてことにはなりません。

 あ、あと本作の伏線的な個人情報としては、かなりの保険マニアです。生命保険に加入するのが大好きで、おそらく所得の割りには支払保険料の額はおおきい。

 もちろん仕事でご希望を聞くほかは、他人に無闇に生命保険加入を勧めたりはしないのでご安心ください。あくまで自分の生命保険料の口座引き落とし額を眺めて幸せを噛みしめるタイプの変人ってだけのことです。


 当時の私の「病院通い」「健康についての自己認識」の状況については下記の通り。

 ・8020運動に参加しており、2ヶ月に一度、歯科に定期検診に行く。

  8020運動とは80歳以上で自分の歯を20本以上保とうという運動で、詳しくはこちらをどうぞ。

「日本歯科医師会 8020運動とは」

https://www.jda.or.jp/enlightenment/8020/


 ・内科をはじめ、医者には数年に一度、風邪を引いたときくらいしかいかない。


 ・もちろんかかりつけ医なんてものはない。


 ・人生の大半、標準体重は「大幅超過」であったので、その報いとして血圧はやや高め。上135くらいだしギリギリセーフじゃない?

 あとは若い頃からずっと貧血なんですよね。以上。


 アラフィフにしては高血圧について舐めた態度でした。

 すみません……


 それはさておき。

 2020年、私は毎年6下旬から7月上旬頃に受診している会社の定期健康診断の日程が新型コロナウィルスの関係で後ろ倒しになり、8月になってから健康診断を受診しました。

 検診の内容は、胃部バリウム検査、胸部レントゲン、血液検査、骨密度、眼底検査、乳がん検査、子宮体がん検査など。

 あとは身長体重を量ったり、内科医師の問診を受けたり。

 まあ、よくある検診内容ですね。


うわ、体重増えてる。

コロナストレスで(※)甘いもの食べること多かったから……


(※)言い訳である。うちの会社は在宅勤務にもなってないし(時差出勤にはなった)助成金申請業務等、業務はたしかに増えたものの激変したわけでもない。


 で、検診を受けて三週間くらいすると、定期健康診断の検査結果が郵送されてくるわけです。


 血圧が高止まり。

 心電図および肝機能、貧血系の数値に『要精密検査』のマークが付いていました。

 腫瘍マーカーは大丈夫。子宮頸がん検査も問題なしです。胃のピロリ菌検査も大丈夫。


 やばい。また脂肪肝だよ。


 実はかつて定期健康診断で肝機能の数値が目も当てられないような数値を叩き出し、脂肪肝の診断を受けてダイエットに励んだ過去があったのです。(当時、開始時点体重と比較してマイナス30㎏体重を落とした)

 またダイエットしなきゃな、と思いつつ、夏はとても暑いし、とまたしても言い訳にもならない言い訳をして精密検査に行くこともなく(大変よろしくない姿勢)ぼんやりしているうち、季節は秋へ……


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