大学生

大学生一年生 今日の話。

また体調が悪くなった。

まる三日間。布団の中で。何も出来なかった。


 絶好調なハズだった。

 訳が分からない。

 どうして……


 俺はうつ病と戦うなかで、あらゆる努力を積んできた。

「大学から帰ったらスマホは朝までロックする」

「朝起きたら5時から3kmの散歩、その後ルーズリーフ一枚をびっしり埋めるように朝の日記を書く、その裏面にはキャライラスを書く」

 このルーティーンは、自分の体調を整えるために築き上げた習慣だ。

 このルーティンを確立した俺は、もう大丈夫だと思った。

 安心していたんだ。


 やっと、10年間のうつ病のループから抜け出せたって思っていた。

 でも、ループは終わらなかった。

 またやってきた。



 何が足りない、どうすればこのうつ病ループから脱出できる?

 考えても分からない。

 分からないからこのエッセイを書くことにした。


 ここ最近、辛い事が立て続けに起こった。

 しばらく、小説をかけないかも知れない。

 読者の方には、ごめんと思うよ。


 この3日間、なにも出来なかった。

 アニメを観る元気すらなかった。

 3日だぜ?

 執筆すれば2万文字は書ける。アニメを見れば50話は見れる、溜まってる宿題なんか全部終わらせられる。


 この3日で、単位を1つか2つ落とした。


 僕は将来が不安だ。

 周りの皆が、バイトとか就活とか恋愛とか友情に時間を使っているなかで、

 僕だけが、バイトも出来ず、サークルも出来ず。

 時間に取り残されている。


 俺だって、みんなみたいに、恋愛したい。

 恋愛したかった。

 中学生、高校生、そして今も、

 学校に行くことすらままならないやつが、どうやって恋愛しろっていうんだ。

 自分のことで精一杯な俺に、女の子のことなんて気にかける心の余裕が、あるわけないだろうが。


 まだ俺は、もし彼女が出来たとしても、彼女を幸せにしてあげるだけの力がないんだ。

 だから、鍛えあげるしかない。


 20才の現在の私。

 大学受験で「ドン底の廃人」になってから、じっくりと時間をかけて、

 やっと「底辺一般大学生」の手前ぐらいまで這い上がってきた。

 大学生になって僕は、やっと、親友と呼べる存在が出来た。


 まずは、毎日大学に行けるように自分を高めていく。

 来年ぐらいから、バイトもはじめられるといいなと思う。

 それから、サークルにも入ったりして。


 23才ぐらいから、”やっと恋愛を始めたい”と思う。


 ぼくの恋愛は、小学生で止まっている。

 ぼくの青春は、うつ病に殺された。


 好きな人はたびたび出来たけれど、

 まともな恋愛なんて、許してもらえなかった。


 ぼくは、はやく、普通の人になりたい。


 昔は、特別になりたいと思っていた。

 でも今は違う。


 普通に過ごして、普通に友だちがいて、普通に恋愛して、

 それだけで僕は満足な気がする。


 でも、こんな僕が”普通の人”になるなんて不可能だ。


 だから僕は、”世界一の小説家”になる。


 うつ病との戦いで身につけた知恵は、一般社会ではほとんど役に立たない。

 でも、小説は違う。

 うつ病で身につけた経験は、すべて小説のネタとなり。

 今も苦しんでいる同士達を、慰め癒やす強力な薬となる。

 だから私は小説を書く。

 私は物語に救われた。


「無職転生」から、引きこもりの苦しさと、人生と、一歩踏み出すことを学んだ。

「シュタインズ・ゲート」から、何度地べたに叩きつけられても、何度うつ病のループを繰り返しても、諦めず正解の道を探す覚悟をしった。


 この2作品は、私の人生を変えてくれた2作品。


 僕も、こんな作品を書きたいと思った。


 苦しんでいる誰かの、救いになれるような、人生を変えるような。

 そんな小説を書きたいと思った。


「俺の失われた青春を、苦しんできたうつ病の経験を、無かったことにしてはいけない。

 それをかせ。

 世界一の小説家を目指せ。

 エル・プサイ・コングルゥ」

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