独歩

『グウェン』

1

独歩、独歩、童心に帰る


小さな足取りで掴み取れぬ夢を追いかけ


道なき道を進むものの孤独 独歩、独歩、青春の躍動


友と呼べる影もなき中、自我を問う


無数の足音に紛れつつも一人 独歩、独歩、壮年の重み


家族の温もりの中でさえも、自分だけの道を行く


責任の荷重に圧されながらの孤独 独歩、独歩、中年の沈思


独歩、独歩、小径を行く


あどけない頃の一歩一歩


ひとりぼっちの冒険、キラキラ光る朝露 独歩、独歩、夢追い人


ざわめく青春の心のステップ


友は遠く、熱い想い肩に抱え 独歩、独歩、砂時計落ちる


盛りの日々に紛れた独りのシャドウ


家庭の灯火、孤独に溶ける光 独歩、独歩、色褪せた地図


中年の跳躍は内省のダンス


独歩、独歩、穏やかなまま


遠く離れた世界のざわめき以上


たった一つの足音が響き渡る 独歩、独歩、風に歌う


過ぎ去る影とは異なる旋律(メロディー)


響き合う孤独のハーモニー 独歩、独歩、月の光に


星々の囁きを背に、緩やかな滴る時


一人、空に向けて足を進める 独歩、独歩、輝く朝霧の中


霞む世界が開けゆく道行き


自らの影と共に、沈黙が降りる

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独歩 『グウェン』 @TheInnocent

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