道端に落ちてた変態を拾ったお姫様がSランク冒険者になる!?
@simassima
第1話 わたくし、一緒に冒険してくれるペットが欲しいですわ
ユキ「セバスチャン、わたくし冒険がしたいですわ」
セバスチャン「ダメでございます姫様。冒険がどれだけ危険かわかっておられますか?ただでさえ死亡率が高い職業な上、姫様という立場を持たれていては暗殺や誘拐されかねません。せめてSランクの冒険者と付きっきりでいるぐらいでないと」
ユキ「ではペットを飼いたいですわ。ライオンや虎、ジャイアントウルフがいいかしら」
セバスチャン「世話は私に押し付けですか?危ないですし躾が大変です。姫様が襲われたり汚されたりしたらどうするのですか」
ユキ「じゃあ何ならしていいのよ!あれもダメこれもダメ、否定してばかりじゃない!絶対に全ての条件に合う面白い事を見つけてやるんだから!」
セバスチャン「ですからピアノや園芸、絵などの娯楽を勧めているではありませんか」
ユキ「やだやだー!もっと面白いことがしたい〜」
2人は話をしながら草原を散歩していた。もちろん護衛もつけている。
ユキ「何あれ、動物が捨ててあるの?ちょっと見てきてもいいかしら」
セバスチャン「拾いませんからね。気をつけてください、凶暴かも知れませんので」
護衛と一緒に走って見に行った。
ユキ「やはり捨てられているのですね。拾ってくださいと書いてありますもの。全く、育てられないなら飼わないでくださいよね。って…やけに大きい箱ですわね…護衛の人、肩車しなさい」
護衛「はっ!」
そこに姿を見せたのは…
「なんですの?シマウマ?いえ、メイド?いえ、マッチョ?これは動物ですの?」
セバスチャンもユキの後を追ってきた。
セバスチャン「おやおや、不思議な事もあるものですね。こんな変な生き物が捨てられているなんて」
シマウマのようなメイド服のマッチョ…もとい捨てられていた変態は3人の人間を見て震えているようだ。人間に何かされたことがあるのだろうか。
ユキ「可哀想に…こんなに可愛いのに捨てられて。決めましたわ!」
ユキの表情が変わり、吊り目になった。
ユキ「わたくしこの子飼いますわ!」
護衛、セバスチャン「「えええええええ!?」」
道端に落ちてた変態を拾ったお姫様がSランク冒険者になる!? @simassima
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