千の風に舞って

千の風に舞って

モーレツ旋風 GO!GO!GO!


「……で、なんで僕がスカートなんですか?」

「彼ぴがね、彼ぴがね! いい通気口を見つけたって言うの!」

興奮気味に話すマリリンさん。


「スカート、通気口と来たらアレしか無いじゃ無いっすか!」

「うふふ、察しが早いわねえ。

アタシの美顔とアタシのエロスで361度方位の心を全射抜きよ!」


限界視野を超えてないか?

恥ずかしめは僕が受けるのに

エロスお手柄はマリリンさんがかっさらうのか……。


15分後、彼氏さんらしきプリティーを着た人が

ゆっくりと現れる。

世紀の大スキャンダルだが

プリティー同士が交際しているなんて誰も気づきまい。

中の人の僕らは、今日が初対面だし

手をつなぐ理由も無いけど

プリティー同士は恋に恋焦がれ

引きずるように僕を通気口へと誘う。


「……で、台詞はう~ん! モーレツ! でしたっけ」

「そう言うのはフィーリングで行きな!」


舞う衣装~~~~~

「お熱いのがお好き」


舞う衣装~~~~~

「冷たいのがお好き」


舞う衣装~~~~~

「中には九日前から鍋に残ってるのがお好き」

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