第11話「夢を見た」
その愛に
誰を呼ぶか
もう私は必要ないのだと
そう、灯火を焼いたのだろう
これが嫉妬
妬み、無愛、
ああ、なぜ生きてから
死ぬまでに
ここまで焦がれて
愛の作法をこっぴどく
悦らえるだろう
平原のマリオネット
草原のクリオネット
山荘のハクビシン
どれさえも
思い以上に影を持っている
その一切適さない
哀悼に
ただ生きる手間をかけ
成就させたいなど
新たな日々を迎えたいなど
君無しには出来ない
ほんとにもう
途方に暮れている
混沌を生き
正者に疎まれ
匙を投げた神を冒涜し
道化師というその世界でさえも
唄われず
口をつき
零度の混濁を言っている
ああ、そうか
これが死というインスパイア
もう死んでもいい
死んでもいいから
幸せだと
君が居たと
夢を見たい。
ただ夢をみたいんだ。
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