愛のリレー

大阪のわたしが豚まんをほおばっているとき

埼玉のきみはぬいぐるみを抱いて寝転んでいる

宮城のあの子が道端ですっころんでいるとき

離島の彼はドラムの練習をしている

群馬県の彼らがパーティーをしているとき

福岡のあいつは仕事上がりに飲み歩いている


この国では

いつもどこかで愛する人たちが生きている

隣の家では子供が笑い

仕事場では飴を配る上司

兄もどこかで頑張ってるし

空の上ではあの人が新しい詩を書いている


僕らは愛をリレーしている

おはよう またね

ねむれたかい あったかくしてね

愛を贈らせていただきます

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう！

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

詩集『矮星』 蝶ノ雨冠(ﾁｮｳﾉ ｳｶﾝﾑﾘ) @ButterflyRain

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

App Storeからカクヨムアプリをダウンロード

Google Playでカクヨムアプリを手に入れよう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ