第2話

はあはあ、、ビニール袋をかぶって走るのは予想以上に辛かった。

窒息死しそうだけど、ハゲを隠すためには仕方がない。

もう一つ難点があり、前が見えない。

一度袋から出て外の景色を見てみようと思うと、袋が頭から離れない。

袋を破こうとしたが破けない。とりあえず家に帰ろうと思い、ビニール袋の内側から薄白い世界の中で帰路を辿った。家の扉の前に立つと、衝撃、呆れ、怒りが湧いてきた。

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