57歳
冨澤 健一
第1話
俺の名前は冨澤健一。そこらへんにいるおっさんだ。
俺ももういい歳だ。退社を考え、一人、帰路を辿っていた。
すると突然、猛烈な頭痛に襲われた。歩くこともままならず、公園のベンチに腰をかけた。下を向き、うめいていた。目を開けると水面に映った自分の頭に衝撃が走った。ハゲていたのだ。ツルツルだ。俺は同年代の男に比べたら、髪の毛はフサフサだ。もちろんカツラでもない。何も手は加えていない。その唯一の取り柄の髪の毛がなくなったのだ。とりあえず頭を隠すため、コンビニでビニール袋だけを買いそれで頭を隠して、家に向かって走って帰った。
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